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湿気を逃がして屋根の結露を防ぐ。4種類の透湿ルーフィング材を比較

新たなルーフィング材として普及が始まっている「透湿ルーフィング材」

屋根となる野地板施工後、その上にかぶせるように取り付けるルーフィング材(屋根下葺き材)。一般的には屋根材や野地板をすり抜ける雨水に対策するための「雨漏り防止」用の建材という認識でした。しかし、メーカーによる機能の改善で、現在では室内の湿気を逃がす「透湿ルーフィング材」という製品が販売されています。

「透湿ルーフィング材」は一般的なアスファルトルーフィングと比べて、国内普及率数%とまだまだ使用されている事例は少ないです。

しかし、この透湿ルーフィング材によって、今まで十分にできなかった「屋根裏の結露」対策が可能になりました。

透湿ルーフィング材 アスファルトルーフィング材
費用 初期費用が高く、維持費用は安い 初期費用が安く、維持費用は高い
耐久性 耐用年数:50年
湿気を排出し腐らせないため、長持ちする。
耐用年数:15~20年
透湿性能を持たないため、結露が発生し劣化しやすい。
重量 アスファルトルーフィングの約5分の1の重量 従来通り
普及率 日本での普及率は数% 現在日本で最も普及している

今回は、この透湿ルーフィングの中でも現在販売されている4種類の透湿ルーフィング材を比較。透湿性能だけでなく、止水性能や遮熱性能の違いにも注目してまとめていきます。

今回は、この透湿ルーフィングの中でも現在販売されている4種類の透湿ルーフィング材を比較。透湿性能だけでなく、止水性能や遮熱性能の違いにも注目してまとめていきます。

比較する4種類の透湿ルーフィング材

今回は、4種類の透湿ルーフィング材を比較していきます。どの製品も透湿に加えて、遮熱性・軽量性など様々な機能が付加されていました。

今回項目としたのは以下の5つです。

  • 透湿性

透湿抵抗(㎡・s・Pa/μg)の値を記載します。透湿抵抗とは、住宅内の湿気が屋外に排出される機能。数値が小さいほど湿気は多く屋外に放出され、結露も起きにくくなります。

  • 止水性

釘穴止水性実験結果を記載します。釘穴止水性実験とは、下葺き材を釘で留め付けたものに内径40mmのパイプを立て所定の水位まで水をパイプ内に入れ24時間静置する実験。パイプ内の水位の低下量(mm)を測定します。数値が小さいほど止水性能が高く、漏水が起きにくくなります。

  • 耐久性

使用可能な年数の表記を記載。(保証値ではありません。)

  • 重量

1㎡あたりのグラム数を記載。

  • 遮熱性

アスファルトルーフィング使用時と透湿ルーフィング使用時との野地板温度の差を記載。温度差が大きいほど遮熱性能が高いと言えます。

 

そして、今回比較するのは以下の4つの透湿ルーフィング材です。

  • ホルムアルデヒドも室外に逃がす超軽量ルーフィング材「デュポン タイベック® ルーフライナー
  • 夏場も快適な家をつくる。遮熱性能に特化した「遮熱ルーフエアテックス
  • 最も高い透湿性能を備える「イーストルーフシルバー2
  • あらゆる性能をカバーするバランスの取れた製品「ルーフラミテクト®RX

「ルーフラミテクト®RX」はCLASS1 SELECTで販売中
※アプリのインストールが必要です。

デュポン タイベック® ルーフライナー


引用元:旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社

透湿性

0.32㎡・s・Pa/μg

止水性

記載なし

耐久性

記載なし

重量

157g/㎡

遮熱性

5℃

デュポン タイベック® ルーフライナーは、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社の屋根下葺き材。同社の不織布製品「デュポン タイベック®」を屋根下葺き材として応用した製品です。

透湿性はもちろんのこと、湿気だけでなくホルムアルデヒドも逃がす実験結果が出ており、一般的なアスファルトルーフィング材と比較して約10倍のスピードで透過させます。

遮熱ルーフエアテックス


引用元:フクビ化学工業株式会社

透湿性

0.65㎡・s・Pa/μg以下

止水性

5mm以下

耐久性

50年相当の耐久試験をクリア

重量

287g/㎡

遮熱性

6~8℃

「遮熱ルーフエアテックス」は、建築資材の製造・販売を行う株式会社Fukuviの屋根下葺き材です。

透湿性に加えて遮熱性を強みとする屋根下葺き材で、高遮熱により夏場も快適で省エネルギーな家づくりをサポートします

また、一般的なアスファルトルーフィングの約1/3の軽さであるだけでなく、滑り係数(滑りにくさを示す数値)もアスファルトルーフィングの約1.2倍と、防滑性の高さも数値で出ており、施工性も向上している製品であることが特徴です。

イーストルーフシルバー2


引用元:株式会社ナガイ

透湿性

0.131㎡・s・Pa/μg

止水性

5mm以下

耐久性

50年相当の耐久試験をクリア

重量

記載なし

遮熱性

記載なし

イーストルーフシルバー2は、透湿性・遮熱性・防水性の3つの強みを持つ製品。

数値データはありませんが、シート表面にアルミ蒸着フィルムを採用し、日射熱を反射し輻射熱を抑える仕組みになっています。

防水にはたらく独自の仕組みも特徴のひとつ。極細繊維の接着層で屋根下葺き材を接着しており、針穴に雨水が侵入した際は釘の周りに極細の繊維が絡み、穴をふさぐ仕組みになっています。

ルーフラミテクト®RX

透湿性

0.21㎡・s・Pa/μg

止水性

8mm

耐久性

50年相当の耐久試験をクリア

重量

190g/㎡

遮熱性

6℃

ルーフラミテクト®RXは、水は通さず湿気を通す、「透湿防水フィルム」が基材に挟まれた屋根下葺き材です。水と反応して膨張し、水漏れ穴を塞ぐ「ポリマー止水テクノロジー」で止水性も確保しています。

軽量であり、べたつかず汚れにくいため施工を行う側の負担が抑えられる点も特徴です。

4種類の透湿ルーフィングの性能表

数値のみを見ると、最も透湿性能が高いのはイーストルーフシルバー2

デュポン タイベック® ルーフライナーは4種類の中でも最も軽量で扱いやすく

遮熱ルーフエアテックス優れた遮熱性が特長です。

ルーフラミテクト®RXは、あらゆる項目において優れた性能を備えていることがわかります。透湿系ルーフィングの中でも特に弱点の少ない、バランスが良い製品であると言えるでしょう。

デュポン タイベック® ルーフライナー 遮熱ルーフエアテックス イーストルーフシルバー2 ルーフラミテクト®RX
透湿係数(㎡・s・Pa/μg)  

0.32

 

0.65


0.131

0.21
止水性  

記載なし


5mm以下

5mm以下
 

8mm

耐久性  

記載なし


50年相当

50年相当

50年相当
重量
157g/㎡
 

約287g/㎡

 

記載なし


190g/㎡
遮熱性  

5℃


6~8℃
 

記載なし


6℃

ルーフラミテクト®RXは、一級建築士と建材を繋ぐアプリ「CLASS1 ARCHITECT PORTAL」の「SELECT」コーナーでも販売しています。SELECTページでは、一般的なアスファルトルーフィングと比較したルーフラミテクト®RXの性能など、商品のより詳しい情報が掲載されています。

「ルーフラミテクト®RX」はCLASS1 SELECTで販売中
※「CLASS1 ARCHITECT PORTAL」アプリのインストールが必要です。

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