玄関アプローチをDIYできる木製タイル「MUKUタイル」は30年腐らないしシロアリも喰わない
木のぬくもりを感じる天然木材を玄関アプローチにDIYする人が増えています。その反面、木は腐ったりシロアリに喰われたりする弱点もあるのですが、そんななか30年腐らずシロアリも喰わない木製タイル「MUKUタイル」が長野県に存在しています。
MUKUタイル|株式会社テオリアランバーテック
http://shop.teoriawood.com/
MUKUタイルを作っているのは長野県松本市の「株式会社テオリアランバーテック」です。長野県南信州の間伐材(ヒノキと杉)を有効活用してMUKUタイルを製造開発しています。
縦120ミリ×横240ミリの木板2枚を交差しビス留めしています。耐摩耗性が高いヒノキを上に、杉を下に使っています。
すべりどめ対策として45度の溝角度で彫りこみし、転びにくくケガしにくくしています。
これらをひとつずつ組み合わせていくと…
施工はインターロッキングブロックのように砕石を敷きます。嵌合構造のため、敷き方はおおまかでOK。起伏や勾配があっても自然とまっすぐになります。目地材も不要なので草も生えません。
へりが木でできるのもメリットで、ビス留めできるためバラけません。
石との取り合い部はボンドでOK。製品寸法は120 × 240 × 60tで設計価格は25,000円/㎡,36個(税抜)。
こうして完成した松本駅には約4年前に施工された16,000個のMUKUタイルが敷き詰められています。
水飲み場の周りにも敷かれていますが、特に腐ったりカビが生えている様子はありません。
南信州は冷えるため木の成長も遅い分、目の詰まった強い木材になります。冷える割に雪は少ないので、手入れのしやすさもあり節に穴が空く死に節が少ないのも特長。
製材後はあえて約80℃の中温乾燥(通常は+40℃の120℃乾燥)にしています。その理由は腐らずシロアリにも喰われないよう薬剤を木材に加圧注入しやすくするからです。主成分はACQ(銅と塩化ベンザルコニウム。歯磨き粉に含まれる消毒剤)。
「長野県は全国4位の森林蓄積県でありながら、生産高は下から3番目。山をこのままに(=針葉樹だらけ)しておくから土石流が起きるし、獣もおりてきます。過去の経緯から素材生産が進まない歴史はあったものの、特長ある木材をうちだしていきたいと考えています。玄関アプローチの土が靴についてくるのが気になっていたり、目地から生える草が手間だと感じている方に特におすすめです。」とテオリアランバーテックの丸山専務は言います。
10月24日に発表された「ウッドデザイン賞2016」を受賞。審査委員は建築家の隈研吾氏、プロダクトデザイナーの益田文和氏、アーティストの日比野克彦氏らでこれまで捨てられていた信州間伐材を30年もつ&塗装不要のエクステリア用木製タイルとして蘇られたアイディアが評価されています。
DIYerはじめ、エクステリア業者もこれから活用できる建材ではないでしょうか。
この建材のポイント
オススメなのは? | 玄関アプローチに木のぬくもりを感じたい |
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一番の強みは? | 木なのに腐らず30年もつ |
施工の強みは? | 砕石の敷き方はおおまかでOK |