ルーバーなのに工事いらず！「Room in Room」でオシャレな部屋にDIY

今回ご紹介する建材は、2016年6月8日(水)～6月10日(金)開催のKENTEN 2016に出展されていた摂津金属工業所(大阪府東大阪市)の「Room in Room」。2016年10月に販売開始予定の当建材に迫ります。

金物加工を得意とする会社の全く新しいチャレンジ

摂津金属工業所はレーザーによる金型不要・少量生産のパイプ加工といった金物加工を得意とする会社。某コンビニで雑誌を陳列する際に使われるコンビニ陳列什器(陳列棚)を製造していることでも有名です。

そうした中「奈良を活かす国産の木材を使って何か良いことができないか」と役所から話を受けたことがきっかけで、3年の期間を経てRoom in Roomを開発。摂津金属工業所にとっては初めてのチャレンジでした。

Room in Room、その名前の通り部屋の中に部屋を作るパーテーションのようなものですが、従来のパーテーションとは全く異なります。パーテーションは部屋の中を仕切る感覚で使われるものですが、Room in Roomが作り出すのは「部屋」そのものです。

Room in Room のココがスゴイ

杉と鉄という一見合いそうにない組み合わせが、独特のなんとも言えない安らぎの空間を作り出しています。

この2つの素材が全く違和感なく調和できているのは、それぞれが “本物” であるため。

杉部分は無塗装なので木の質感を直接肌で感じることができます。鉄にはクリア塗装を施し鉄の自然な素材感を演出。通常は色付きの塗装で鉄本来の色合いを隠してしまいますが、あえて色をつけないことで杉の温かさをより引き立てています。

ルーバーの杉は廃材を再利用しておりエコで安価です。

Room in Roomに入ったときにスーっと香る杉の香りも空間に安らぎを与えてくれます。

コンクリートで作られた建物からは木の香りはしませんが、新築の木造住宅からは非常に良い香りがします。Room in Roomを設置することで、木造の建物でなくても木の香りを感じることができるのも魅力のひとつです。

「空間の印象を劇的に変えたい」「リノベーションしたい」そんなときによく行うクロスの張替えや壁の塗り替えですが、手間がかかるのがデメリットですよね。特にクロスの張替えは、古いクロスを剥がして下地処理をして新しいものを貼って…と、非常に面倒な作業。

Room in Roomは鉄の部材に杉材を挿してあるだけの造りになっており、元の壁に手を加える必要もありません。元の壁に開口部がある場合はルーバーをその部分だけ抜くことも可能で、どんな部屋にも柔軟に設置できます。

また施工したルーバーに棚や机を簡単に設置できる点もポイント。一般的に壁に棚や机を設置する場合は下地に補強が必要ですが、Room in Roomはルーバーに専用の金具を引っ掛けるだけの簡単作業。DIYにもピッタリの建材ですね。

これまでコンビニの陳列棚を主に作ってきた実績があり、強度も安心できます。

ちなみにこの展示会で出展されていたパーテーションの高さは2,400mm。高さも自由に変えられます。

部屋を作るときの大工工事が必要ないRoom in Room。

大きな工事が不要だからこそ設置した後の模様替えも簡単。棚や机の移動も壁に穴を開けなくても済むのでとても気軽です。壁にディスプレイと収納の両方の機能を持たせることで省スペースにもつながります。

廃材を用いながら小施工で既存の建物にも優しい夢がある建材ですね。金属加工会社が始めた全く新しい挑戦、Room in Roomの登場で今後のリノベーションが大きく変わりそうですね。

オススメなのは？	大げさな工事はしたくないが、室内の壁に木調を取り入れたいDIY初心者～上級者
一番の強みは？	1度組み立てた後でも自由に模様替えが出来る
施工の強みは？	建物に手を加えることなく、釘無しで部屋を作ることが出来る