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下地を選ばず継ぎ目が完全に消せる!?外壁リフォームの新しい選択肢「セナジーリフォーム」

セナジーリフォーム

セナジーリフォーム

今回ご紹介の建材は既存の壁に対して塗り壁で化粧直しができる「セナジーリフォーム」という塗り壁材です。

古くなった外壁リフォームで困るのが下地が悪い状態の場合。塗り壁・タイル・サイディングなど何を選んでも下地がガタガタでは綺麗に仕上がりません。勿論、下地からやり直すような予算も組めない事が多いですし、工事が広範囲に及べば工期も大幅に伸びてしまい予算もアップします。

そのような時に塗り壁という選択肢を選んでイメージを一新しようとする事があります。ですが材料の選択を誤ると下地の凸凹が消えないだけでなく、最悪の場合乾燥と同時に下地にわずかに残った目地や継ぎ目がひび割れと言う形で表面に出てしまうこともあります。

今回ご紹介する塗り壁材「セナジーリフォーム」はそのような問題を解決してくれる新たな選択肢の1つです。

昔ロスアンジェルスの友人に、日本でも有名なアメリカ発のテーマパークの建物の外壁に使用されている塗り壁材は広大な壁を作ってもクラックが出にくいという話を聞きました。テーマパークの場合、基本的に夜間(閉園時)に補修する以外は工事ができない事が多いです。営業時間中にエリアを閉鎖してしまう程の大工事はなかなかできない為に、メンテナンスの手間や頻度が低いものが選ばれているのだそうです。

小さなものや複雑な形状のものはFRPでできているので、経年劣化してもパーツごとに交換したり塗装をやり直す程度です。大きなものでパーツに分解できない壁などはFRPと言う訳にもいかず、粘り強い(割れにくく、弾性のある)材料が使われていると教えていただきました。

競争の激しい市場なので種類は色々と存在しますが、その1つが今回ご紹介のセナジーリフォームに採用されている「SENERGY(BASF社製)」です。
このSENERGYはアメリカでは塗り壁仕上げの外壁材でトップクラスのシェアを持つ製品で、EIFSやスタッコベースのシステムが有名です。特にアクリルポリマーが持つ耐クラック性能の高さ(ひび割れの出にくさ)には定評があります。

ご覧になった方も居られるかもしれませんが、大男が大きなハンマーで壁を何度も叩いているのに割れない壁のビデオなんかでも有名な製品です。

セナジーの4つの特徴

(1) ゴミを出さないエコなリフォーム

既存外壁を極力壊さず上から施工できるので廃材を最小限に抑えた施工が可能です。産業廃棄物の処理コストも低く抑えられます。地球にも施工者様にも優しい選択肢です。

※全ての既存外壁をそのまま放置できることを保証するものではありません。脱落しそうな仕上げ材などは補強工事を行うか、無理な場合は撤去する必要があります。

(2) クラックが出にくい

本製品に含まれるSENERGYはアクリルポリマーが持つ高弾性により耐クラック性能が非常に高いことに定評がある製品になります。上にも書きましたが大男がハンマーで壁を壊そうとしてもひびが出ないビデオが有名です。

※ビデオの壁は衝撃を吸収するように動くので非常に割れにくいですが、基礎を組んでその上に施工した(完全固定された)壁に同じことをすれば割れます。

(3) 段差・凸凹のない仕上がり

下地がどんな外壁だったか分からなくなるほど綺麗に仕上がります。

下地の凸凹が消える

( 4 ) 下地材を選ばない

板金・サイディング・モルタルなどこれまで塗り壁と相性が悪かった下地にも対応可能です。特に従来の塗り壁材では板金下地は難しかったですが、本製品では処理を適切に行えば問題なく施工できます。

対応する下地

カラーバリエーション

現在日本では48種類から選べるというお話で、一番人気は白です。

自由に選べる仕上スタイル

塗り壁材ですのでどのようなスタイルでも表現することが出来、「洋風のイメージ」から「和風のイメージ」まで様々なスタイルを表現できます。

以下の例はアメリカンスタイルとフレンチスタイルになります。

セナジーリフォームのアメリカンスタイル

セナジーリフォームのフレンチスタイル

施工手順

セナジーリフォームの下地構成

 0  断熱材のフォームを既存外壁に設置する

※写真は断熱材を貼りこんだ外壁のリノベーションの例です。
※断熱材なしでも同様のリフォームができます。

以下は断熱材ありの場合と無しの場合の共通手順です。

 1  ベースコート施工後メッシュ設置、更にベースコートを施工

その後

 2  プライマー塗布 (1日)

 3  仕上げ施工 (セナフレックス仕上げ材) (1日)

と非常にシンプルな施工で実現できます。

カントリーベースさんってどんな会社?

カントリーベース

現在、セナジーリフォームなど幾つかの特徴的な商材で壁面リフォームを中心に展開しておられます。中でも主力とされるセナジーリフォームでは材料販売が6割、施工が4割で北海道から沖縄まで日本全国対応しています。

更に製品の特長をより詳しく知っていただき施工や設計に生かしたり、工務店様などの新たな営業力としてセナジーリフォームを有効利用していただくために、2016年6月に職人さん用の学校である「C&Cフィニッシングアカデミー」(東京都江東区) を株式会社カラーワークスと共同運営で始めました。工務店様の集客をサポートする事を重視している学校なので、提案力の強化としてデザインコンクリート・デコレートペイントの技術、営業などマーケティングの方法を数日間で教えるコースが設定されています。

このように、建材・技術・サービスをサポートしながらセナジーリフォームの日本での普及に努めています。

この建材のポイント

オススメなのは? リフォームで家を生まれ変わらせてみたい方
一番の強みは? クラックの少ない綺麗な壁
施工の強みは? 全国に渡るネットワークでお近くの施工者さんを探せます
今回ご紹介した建材メーカー
株式会社カントリーベース
〒920-0025 石川県金沢市駅西本町4丁目1-17
TEL076-232-7710
FAX076-232-7771
WEBwww.country-base.com
建材ダイジェスト 編集部

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