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もはや自動ドアか!?2018年最新玄関ドア(引き戸)比較!!

次の方におすすめの記事です。(読了時間…5分)

  • 夢のマイホームを計画中
  • 引き戸の魅力が知りたい
  • 引き戸の何をみて選べばいいかわからない

前回、玄関ドア(片開き戸)の製品比較をして気づきました。そういえば、引き戸という選択肢もありかと。いろいろカタログを見てみると、片開き戸にはない魅力的なポイントをいくつも発見。同時に片開き戸の不便さも感じるように…。

そこで、今回は引き戸の製品比較を行います。

今わたしが感じている、玄関ドア(開き戸)の悩み

我が家の玄関ドアは、片開き戸のLIXIL ジエスタ。鍵はリモコン&ボタンを押して開き、閉じると自動で閉まる(オートロック)仕組みです。

引き戸のことを知ってから、どんどん思い始めたのが開き戸特有の不便なところ。ちょっとしたストレスを感じます。

  1. ちょうど良い間隔で開けられない
  2. ドアが重たい
  3. ドアが閉まるときに危険を感じる

1.ちょうどよい間隔で開けられない

開き戸の場合は、ドアを開けたときの間隔が好きな位置で保てません。宅配便・郵便の受け取りでは荷物で両手がふさがるため、ドアを完全に開くか物を置くかしてサインをする必要があり、面倒。足や体で支えるのも良いですが少し恥ずかしいです。

また換気も難しいです。なるべく家の中に虫を入れたくないので、窓を開けるときには網戸が必須なんですが、玄関ドアを開けっ放しにすると虫がどんどん入ってきそうなので開けません。となると、リビングや勝手口の窓(網戸あり)を開けることになるので、「なんか家全体の換気ができない」と感じています。

2.ドアが重たい

わたしは筋肉ムキムキではないので、ドアを開けるときにいつも重たいです。特に、荷物があるときや我が子(5歳)を抱っこしながら開けるときには尚更です。また、子どもが小さいからか自分で開けるのが難しそうです。風が強いときも、開くのに強い力が必要なので大変。

3.ドアが閉まるときに危険を感じる

「ドアが重くても、からだで支えながら開け閉めすればいい」という意見もあると思いますが、閉まるときに感じる「挟まる!」というゾクッとする感覚は残ります。子どもと2人で出入りする時には、必ず子どもが一歩先になりますからね。荷物の場合もドアに挟まらないよう、体よりも一歩先に。それが結構ストレスになります。

引き戸に期待する「これがあればいいな!」と思う点

上記不満をふまえ、「もし我が家の玄関が引き戸になったらこんな機能がほしい!」という希望をまとめました。

  • 開けっ放しが防げる
  • 指はさみ・ケガが防げる
  • 電気式のキーレス機能
  • 大口開閉
  • 掃除がしやすい下枠

特に優先したいのは「開閉時のストレスをなくしたい」という点です。外観のデザイン・カラーよりも、毎日の使いやすさを重視します。

引き戸にするならこれか!?玄関引戸候補

現在、我が家の玄関ドアはLIXILの片開き戸のジエスタを使用中。そこで、同社品もしくは大手メーカーの製品から最新のものをピックアップしてみました。

1.LIXIL|エルムーブ

エルムーブ

出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月15日

2.LIXIL|k3シリーズ

k3シリーズ

出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月15日

3.YKK AP|コンコード

コンコード

出典元 : YKK AP株式会社
出典日 : 2018年10月15日

4.三協アルミ|更楽(さらら)

更楽

出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月15日

5.三協アルミ|スライディングドア ラフォースSD

ラフォースSD

出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月15日

比較結果

「使いやすさ」「安全性」「防犯性」「耐久性」「断熱性」「デザイン性」の6項目を各10点満点(計60点満点)で評価しました。価格はデザインやオプションの有無で変動するため、対象外としました。
※点数は主観です。

価格

ガラス(Low-E複層・複層ガラスなど)や引き戸の形状によって変わります。今回は、引き戸の「片袖」「片引き戸」タイプで揃えました(扉が2枚建てになっているものです)。キーレス機能は電池式と電気式がありますが、電池交換は面倒だと感じているので、電気式にしています。「本体価格」+「キーレスオプション価格(電気式)」+「自動でドアがしまる機能」の合計額を目安にしてください。結果、もっとも幅のある製品はYKKAPの「コンコード」でした。

使いやすさ

使いやすさは、以下項目で評価しました。

  • キーレスの有無、電気タイプor電池タイプ
  • ラッチ機構の有無
  • 自動で開閉
  • 有効開口の大きさ
  • 下枠段差の高さ

各メーカーによって、「キーレス」機能や「自動で扉が開閉する」機能に違いがあります。

製品名 キーレス機能(電気式) ラッチ機構 自動開閉 大口開閉 下枠段差
エルムーブ 8mm
k3シリーズ 〇(オプション) × 20mm以下
更楽 × × 12.5mm
ラフォースSD 〇(オプション) 7.5mm
コンコード 小さい

今回重視したいのは自動で扉が開閉する機能なので、さらに以下詳しくみました。自然に開閉するタイプと、電気を利用して自動ドアのように開閉するタイプがあります。※ラッチ機構は共通しているため省略。

LIXILの自動開閉機能「傾斜レール機構」「リニアスライドシステム」

リニアスライドシステム

出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月15日

電気を使わず、自然に開閉できるのが「傾斜レール機構」。下のレールをななめにし、重力にそって自然に扉が閉まる仕組みです。電気代を使わずに開けっ放しが防げます。

そして、お店・病院にあるような自動ドアが「リニアスライドシステム」です。2014年度KIDS DESIGN AWARD(キッズデザイン賞)を受賞。ひじ・手で触れたり、電気錠との連動で自動で扉が開きます。特に、子ども・ベビーカー・高齢者・車いすに対して優れた安全性を確保。両手がふさがっているときにとても便利です。

三協アルミの自動開閉機能「電動アシスト仕様」

電動アシスト仕様

出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月15日

ハンドルを少し押し出すだけで扉が開閉する「電動アシスト仕様」。閉まるときに扉のはね返りがないので、開けっ放しが防げます。電気を利用してゆっくりと閉まるので、指はさみも防止。扉が枠に当たるときの衝撃音もなく、しずかに開閉できます。

また、人や物がドアに触れると、扉が閉まるときは反転して扉がオープン。開くときはその位置でストップ。ドアをブザーが鳴るまで横に押せば、全開のままをキープしてくれます。

YKK APの自動開閉機能「クローザー」

ドアから手を離すと、自動で扉が閉まる「クローザー」。コンコードには標準装備で付いています。閉じ際約250mmからゆっくりと減速&しずかに閉まります。扉を閉めるときに手を使うワンアクションが必要ですが、扉を枠に当たる最後まで持っていかなくても良いので、開けっ放しが防止できます。

安全性

安全性については、人・物に対して万が一のトラブルを防止できるかどうかをチェック。項目は以下の3つです。

  • 人を察知すると開く・止まる・閉まる
  • 指つめ防止対策
  • ケガ防止対策

特に気になったのが、ラフォースSDの電動アシスト仕様についている「セーフティストップ機能」「光電センサー」の2つ。自動ドアならではの、ほかにはない便利な機能だと感じます。

参考 : 「セーフティストップ機能」

「電動アシスト仕様」は、扉が閉まるとき人・物が残っていたら反転して全開になるシステムでした。こちらはさらに、そのときに触れた位置を記憶するので、2度目に閉まるときは手前で減速し人・物がないかを確認しながら最後まで閉まります。万が一、同じ場所に障害物が残っていたら、全開のままブザーでお知らせしてくれるのもうれしいポイント。

参考 : 「光電センサー」

扉が閉まるとき「光電センサー」がはたらきます。人・物を検知すると、扉が反転して全開状態を約2秒間キープ。その後自動で閉まります。センサーがあれば、扉が閉まるときも挟まる心配がなく安心ですね。

防犯性

防犯性は、ガラス破りやこじ開けを防ぐ機能についてチェック。どれも2ロック&ディンプルキーで防犯を意識していました。防犯対策のための合わせ複層ガラスに対応しているのは、「エルムーブ」「ラフォースSD」「コンコード」の3製品でした。

着脱式サムターンは、内側のサムターンを取り外すことでドア破りが防げる機能。でも、LIXILの「セキュリティサムターン」は取り外す手間がなく、内側からキーで閉めれば防犯対策ができるので、こちらの方がラクだと感じました。

耐久性

耐久性は、以下の2項目をチェックしました。

  • レールの錆びにくさ
  • 掃除のしやすさ

掃除がしやすいとゴミ・ホコリ・砂などがサッと取り除けるので、いつでも玄関をキレイにキープ。「砂に擦れてレールが摩耗する」など、全体的な耐久性にも影響します。

上吊り機構

出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月15日

評価が高いのは「ラフォースSD」「コンコード」。扉を上吊りしているのでそもそものレールがありません。下枠のサビ・摩耗の心配がなく、掃除もしやすいと感じます。そのほか、レールのある製品はどれもサビ・摩耗に強いステンレス製を採用。k3シリーズ・更楽はかんたんに取り外しが可能な格子で、ラクに掃除にとりかかれます。

断熱性

開き戸とくらべ、断熱性能が劣るといわれている引き戸。とはいえ、今は扉・枠・ガラスの性能が上がり高い断熱性が期待できるようになっています。とはいえ、各製品によって熱貫流率に差が出ており、もっとも優れているのは「コンコード」でした。構造は、断熱材・熱を伝えにくい樹脂製の部品・Low-E合わせ複層ガラスを使用。その効果で、2.31(W/[㎡・K])を記録しています。

デザイン性

前回の開き戸と比べ、デザイン数・カラーバリエーション数ともに減少。k3シリーズがもっとも多い結果となりました。

製品名 デザイン数 カラーバリエーション数
k3シリーズ 53 12
コンコード 28 11
エルムーブ 21 12
ラフォースSD 14 12
更楽 3 11

まとめ : 玄関引き戸も、自動ドア化しつつある

今回、いろんな項目のなかでわたしが優先したいのは「使いやすさ」。5製品を比較した結果、特に気になったのは「LIXIL エルムーブ」でした。

個人的な意見なんですが、今の環境(5歳の子どもが1人)で自動ドアは不要だと感じました。一定の速さ(しかもゆっくり)で扉が開閉するのは、急いで玄関を出入りしたいときに不便かと。また、電気料金にも配慮されているかもしれませんが、なんだかもったいないと感じてしまいました。

でも、電気を使わずにできる各製品の開閉機能はGOOD!特に、LIXILのリニアスライドシステムは、電気錠との連動で「触れるだけ」で開閉するので魅力的です。

今は不要な自動ドアも、将来、介護や産まれたての孫のために必要かも?と思います。年齢に合わせてリフォームしていくのも良いかもしれませんね^^

玄関引戸は、毎日出入りする場所だからこそ日々の使いやすさを重視したい人におすすめです。頭の中でシミュレーションしておくと決断しやすいかもしれません。

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建材ダイジェスト 編集部

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