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リクシル「レガリス」やりすぎ!? 前人未到の5層断熱窓が新登場!

あなたは「採光」を重視しますか?「断熱」を重視しますか?

窓があれば光を取り込めますが、断熱性能は落ちます。一方で窓が無ければ断熱性能は高まりますが、光を取り込めません。採光を重視するか断熱を重視するかは設計時の悩みどころでした。

そんな悩みを抱える設計士や施主の方に朗報です。

今回ご紹介する「レガリス」は、窓の持つ開放性はそのままに、壁とほぼ同等の断熱性能を実現したLIXILの複層窓です。

なんと驚愕!日本には窓の断熱に対する最低基準がない

日本の住宅の断熱性は世界各国と比べると低い事実をご存知ですか?特に窓の断熱性能は低く、海外の国々で設けられている「熱貫流率(U値)」の最低基準が日本には未だありません。

熱貫流率(U値)とは1㎡・1時間あたりに通す熱量を表し、値が小さいほど熱の出入りが少なく高性能であることを意味します。窓の断熱性を評価する際はこの熱貫通率(U値)をみます。

暑さの7割・寒さの6割は窓が原因と言われますが、海外の国々でも窓断熱の重要性が認識されており、各国では次のような熱貫通率(U値)の最低基準を設けています。

国名 熱貫流率(U値)
W/㎡・K
フィンランド 1.0
ドイツ 1.3
デンマーク 1.5
チェコ 1.7
オーストリア 1.7
(住宅 : 1.4)
イギリス 1.8
ハンガリー 2.0
フランス 2.6
(住宅 : 2.1)
イタリア 2.0~4.6
スペイン 2.1~2.8
2014年

熱貫通率(U値)の最低基準がない日本がいかに窓断熱に遅れているかを痛感しますね。

LIXILの底力!世界最高峰の断熱窓「レガリス」を開発

そうした中でLIXILさん・旭硝子さんが5年間かけて共同開発したのは、世界最高峰の熱貫流率(U値)を実現した高性能5層ガラス「レガリス」です。

レガリス

その熱貫通率(U値)は0.55W/㎡・K。値が小さいほど断熱性が高い熱貫通率(U値)を、世界基準と比べても大幅に下回ることに成功しました。

レガリスのココがすごい

  1. グラスウール85mm(R2.2以上)の断熱壁に匹敵!
  2. トリプルガラスより1mm薄く重さも-2.5kg
  3. 遮熱性の高いガラスは1枚だから透過性も高い!

1. グラスウール85mm(R2.2以上)の断熱壁に匹敵!

今回の高性能5層ガラス レガリスは、住宅の壁・天井・床・屋根の断熱材として用いられるグラスウール85mmの断熱性能(※)と同程度だからびっくり。
※ 熱抵抗R2.2以上の断熱材85mmを充填するとU値=0.53W/㎡・K

フレームにもこだわり中空層を増やして断熱性を高めるだけでなく、断熱材を充填して断熱性と耐久性を向上させた点が開発のポイントです。サッシに断熱材を入れる、ここにLIXILさんの企業精神そこまでやるか」がにじみ出ていますね。

各国の断熱性能の最低基準と比較しても突出していることが分かります。

各国の断熱性能の最低基準とレガリスの比較

2. 一般的な5層ガラスより7mm薄く重さも-17.5kg

そもそも複層ガラスが登場したのは昭和40年代のアルミサッシ登場がきっかけです。この頃から2重窓が普及し、現在は複層ガラスが主流になりました。

よく見かけるのは2層ガラス、3層ガラスですよね。一方でレガリスは5層ガラスと重装備。同社の高性能窓シリーズの「エルスターX」や「サーモスX」でさえも3層ガラスです。4層を飛び越えて5層を開発しました。

5層ガラスともなると当然分厚く重くなるイメージですが、レガリスは厚み・重量にもしっかり配慮されています。

構成は2mmガラスを2枚、1.3mガラスを3枚、ガラス合計で7.9mmと、一般的な5層ガラスの3mmガラス5枚の15mmよりも7mm以上も薄くなりました。また重量も一般的な5層ガラスの方策37.5kgに対してレガリスは20kgと、約47%も軽量化しています。

一般的な方策とレガリスのサイズ・重量比較

単純に「ガラスを増やして断熱性能を高めました」で終わらない点がすごいですね。

3. 色のある遮熱性の高いガラスは1枚だから透過性も高い!

ガラスを5枚も重ねると心配なのは透明性。一般的に遮熱性の高いLow-Eグリーンを何枚も重ねると色味がかかってきてしまいますが、レガリスは5層ながらにしっかりと透明性を保っています。

これはレガリスを構成するガラスの配置を、遮熱性の高いLow-Eグリーンを外側、透過性の高いLow-Eクリアを内側としているためです。遮熱性の高いガラスだけでなく透過性の高いガラスもバランス良く使っているため、断熱性を高く透明性も確保できるわけですね。

Low-Eグリーン5層ガラスとレガリスの透明性比較

レガリスの施工事例

実際にレガリスを用いてみると、このようなイメージに。レガリスは断熱性を兼ね備えているので、断熱のことを気にせず広々と窓を取り入れられますね。

レガリス : 施工例 (1)

商品仕様

断熱性能 熱貫流率0.55W/(㎡・K)
気密性能 A-4(2)等級
水密性能 W-4(35)等級
遮音性能 等級3(住宅性能表示)
耐風圧性能 S-2(120)等級
枠仕様 枠出幅65mm、躯体掛かり36mm
品種 縦すべり出し窓(T/TF/TFT)、横すべり出し窓(S/SF)、開き窓(S/CF)、FIX窓(F)、テラスドア(TD/TDF)、勝手口ドア(KD)
カラー 外観4色

ホワイト、ブラック、オータムブラウン、シャイングレーM

内観色

ホワイト

レガリス : カラーバリエーション

参考価格 縦すべり出し窓 アングル無枠 レガリス専用5層ガラス(透明タイプ) サイズW:640 mm × H:1170mmの場合
350,000円
発売日 2016年4月1日(完全受注生産)

壁も窓も超えた!異次元のポジション

レガリスは、断熱はできるけど閉鎖的になる壁、開放的になるけど断熱できない窓、双方の良いところを兼ね備えた新しい次元の商品。

ポジショニングマップ : レガリス・壁・窓

「外界の光を取り入れたいけど、断熱性が落ちるから…」といった悩みを抱える方に対して、窓の選び方に新しい選択肢を与えてくれそうですね。

この建材のポイント

オススメなのは? 北海道などの寒さが厳しい地域の方
一番の強みは? グラスウールを85mm充填した壁と同程度の断熱性能
施工の強みは? エルスターXやサーモスXと共通プラットフォームだから入れ替えが可能。また、北側の寒い場所のみに設置なども出来る
この建材のメーカー
株式会社LIXIL
〒136-8535 東京都江東区大島2-1-1
TEL0120-126-001
FAX03-3638-8447
WEBhttp://newsrelease.lixil.co.jp/news/2016/010_door_0120_01.html
建材ダイジェスト 編集部

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