フローリングに傷が!DIYで出来る傷の直し方と、おすすめ対処法
無垢材で温かみのあるフローリング、複合材でオリジナリティを出したフローリング。
木の暖かさを感じたり、木目のおしゃれな雰囲気を楽しみたくてリビングの床をフローリングにしている方も多いのではないでしょうか。友達の家がおしゃれなフローリングだったから、その雰囲気に憧れてフローリングにこだわる方も多いでしょう。
フローリングはじゅうたんなどと比べて掃除がしやすいですし、基本的にどんな家具とでも相性バツグン。我が家のリビングも複合材フローリングです。
しかし、木製であるがために傷がつきやすいのも事実。
重い荷物を落としてしまったり、子供がおもちゃを走らせていたり、大きな家具を引きずってしまったり…、リビングではさまざまなことが起こります。
今回は、フローリングにできてしまった傷の簡単な治し方と、傷ができないようにするための対処法をご紹介します。
フローリングの傷は自分で治せる
フローリングに傷がついてしまうと「床なんて簡単に変えられないのに!」とショックを受けてしまう方も多いでしょう。”床”という場所は簡単に交換できるものではありませんし、大工さんしか触れないように思います。その交換費用は想像するだけで汗が垂れるほど…。
しかし、そんなフローリングでも自分で修復することが可能なんです。では、素人ができるDIY修復方法について見ていきましょう。
画鋲でフローリングが治せる!?
フローリングの素材は木。
木は呼吸をして水を吸う特性があります。水を吸うことによって体積が大きくなり全体が膨らむんですね。小さな線傷くらいなら、この木の特性を生かして修復できます。
まず、傷がついている箇所に画鋲で何ヶ所か小さい穴を開けていきます。床に対して、垂直に穴を開けるのがポイント。次に、穴を開けた部分に水を垂らしていきます。
それほど大量の水をかけるのではなく、傷の周りにコップで水を垂らすイメージで大丈夫。すると、画鋲で開けた穴から水が吸収され、フローリングの木が膨らんでいきます。木が膨張することで傷の跡を隠してくれるんです。
直りにくい場合はアイロンを使う
上記の方法で傷が治ればいいですが、フローリングの材質によっては思うように傷が隠れてくれないことも。床自体が硬くなっているので、水をしっかりと吸収してくれないんですね。
傷の直りに満足できない場合は、アイロンを使ってフローリングを温めてみましょう。
上記と同じように穴を開けてフローリングに水を垂らした後、その上からタオルなどの布を被せてアイロンを押し当てます。その布もしっかりと湿らせるのがポイントです。
アイロンを当てる方法は「5秒当てて5秒離す」だけ。回数は2、3回で十分です。すると、木が温められるので傷をふさいでくれます。アイロンなら家にあるでしょうし、簡単な方法かもしれませんね。
ただ、この方法は純粋な無垢材にしか活用できません。
フローリングの表面がコーティングされている場合は、熱を加えることによってコーティングが浮き上がってしまいます。浮き上がった部分が白く変色し、傷よりも目立つようになってしまうケースも…。
インターネットで売ってる補修材
インターネットで検索すると、素人用のフローリング補修材が売っています。
かくれん棒
小さな傷を治すのに適しているのは「かくれん棒」という商品。クレヨンと似た使いかたで、傷に塗り込んで使用します。
フローリングの色に合わせて使用できるので便利。また、女性でも簡単に傷直しができそうですね。ヘラも付属しているので、塗りすぎてしまった部分はヘラで取っていくと綺麗になるでしょう。
こちら、かくれん棒の販売ページです。
イージーリペアキット
より一層傷が深い場合は、ハウスボックス の「イージーリペアキット」という商品が適しています。
こちらは先ほどのかくれん棒とは違い、パテを塗って傷を埋めていくイメージです。付属のホットナイフでスティックを溶かして傷に塗り込み、はみ出た部分をヘラで平らに仕上げて完成です。
作業的には簡単かもしれませんが、ホットナイフという道具はあまり使ったことがないものでしょうし、女性の方には少しハードルが高い商品かもしれません。
DIY好きの男性だと作業していて楽しいかもしれませんね。
補修をしても、また傷が
今ご紹介してきた商品はどれも入手しやすくとても便利。ただ、普段使わない道具が必要だったり、フローリングとの色合わせをしたりと結構大変そうです。万が一修復に失敗すると、さらにひどい状態になってしまいそうですね。
また、せっかくキレイに直したとしても、同じような傷が再びついてしまう可能性があります。傷の修復方法を考えるよりは、傷ができないような方法を考えるのも一つの手ですね。
では次に、フローリングを守るためのおすすめ商品をご紹介していきましょう。
木の特性を保ったまま、床を守れる建材
”床を守る”だけならマットを敷くだけでOK。だた、普段生活をしているなかで木の持つ「良さ」は感じられなくなります。そこでオススメなのが、木の良さを保ちつつフローリングを傷から守れる建材。
素足の感覚を大事にしたい、子供が遊ぶ場所を作ってあげたい、と思っている方は一度チェックしてみてください。
敷ける・畳める「ぴたゆか」
株式会社ウッドワンが販売している「ぴたゆか」は、無垢材でできていながら、フローリングの上にマットのように敷ける床材です。
床に傷が付きやすそうな家具の下や、子供のおもちゃが置いてあるところだけを守っておきたい、そんな人にはぴったりの商品かもしれません。
また、畳んで収納ができるので、お客さんが来た時だけ普段のフローリングにすることも可能です。
ぴたゆかについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
無垢材のタイルフローリング「ユカハリタイル」
もう一つのオススメ商品が、株式会社西粟倉・森の学校が販売している「ユカハリタイル」。こちらの商品は、無垢材を使用したフローリングタイルです。
しっかりと滑り止め加工されていますし、タイル式で床に敷きつめるられるので、フローリングの上に置いてもまったく違和感がありません。最初から無垢材のフローリングだったように見えます。
ユカハリタイルは、部屋の一部・子供が遊ぶ場所・部屋の区切りなど、さまざまな使い方ができます。車のおもちゃもスーッと走ってくれるので、子供も喜んでくれるかもしれませんね。
子供が大きくなって床に傷をつける心配がなくなったら、ユカハリタイルを外して普通のフローリングに。家族の成長に合わせて変化ができる建材です。
ユカハリタイルについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
オフィスに使用した事例もありますね。施工写真があるので、見ていて心がワクワクしてします。
今フローリングじゃない場所なら「イージーロックフローリング」がおすすめ
「フローリングにしたいけど、傷が付きそうだからな〜。」なんて悩まれている方もいるのでは?そんな方におすすめしたいのが「イージーロックフローリング」です。
先ほどのタイルのように床に並べるものではなく、フローリングの板1枚1枚をはめ込んでいく商品。部屋の形に合わせてしっかりと敷き詰めていけるのが特長です。
床が畳・じゅうたんの部屋でも、イージーロックフローリングを使えば全面フローリングに変身させることだってできちゃいますね。
イージーロックフローリングは、くぼみに合わせて固定していくだけ。床に直接貼り付けるわけではないので、フローリングに飽きたら外して元どおりにできます。傷がついたり汚れたりした時は、その1枚を交換するだけでいいので便利です。
イージーロックフローリングについてはこちらで詳しくご紹介しています。フローリングにしたいけど、傷や汚れが気になる!そんな方におすすめです。
フローリング床を綺麗に楽しみたい
木の特徴が感じられるフローリング。でも、手入れはとても大変です。
リビングの雰囲気や子供のことを考えると、フローリングの床はあったほうがいいとは思っていても、傷や汚れが気になりなかなか行動に移せない方もいるはず。
傷がついた場合は、今回ご紹介した傷修復の方法で直してみてもいいですね。
でも、はじめから傷がつかない状態を作ってしまうのもありかもしれません。新しい床材を使ってみると、思っているよりもおしゃれでワクワクしちゃうかもしれませんよ。