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【コーカイ日誌 : 第17話】カーポートを後付けしたら、床面に水溜り

カーポート下の床

今回のコーカイ日誌は前回の16話(防草シート+砂利しても1年後に草生えだす)に引き続き、新築約1年目のUさん宅からお届けします。

写真はカーポートの床面です。

少しわかりにくいかもしれませんが、下水道のがちょうど駐車位置の下に設置されています。普段は、特に気にならないとのことですが、雨の日や雪が降った後など、水が溜まってしまうそうです。

カーポートの位置が後から決まったためにこんなことになったのですが、いまさら下水の桝を変更するわけにもいかず、ハウスメーカーの担当者にお願いしても、なかなか位置を変えるのは難しいとの返答でした。普段雨が流れるよう緩やかな勾配もついているため、なおさら桝の位置が低くなってこんな事態になってしまいました。

車の下の部分なので乗り降りにジャマになったり、タイヤが汚れたりとかはしないので大きな不満ではないとのことですが、梅雨時は少し苔が生えていたようで、さすがにゴシゴシとデッキブラシで掃除したそうです。

今回の気づき : 限られた敷地内だからこそ詳細な図面でチェックしたい

敷地内に設置される下水道の桝の位置は、隣地の境界の付近や目立たないところにというのが一般的です。ただ、敷地の形状や公共の下水道桝の位置関係でさらには接続のためのコストなどで希望した位置に設置できない場合もあります。通常の設置では床面より下に来ることはなく蓋に水がたまることもない場合がほとんどです。

今回の件では、カーポートのコンクリート床の設置が原因で蓋の面よりコンクリート面が高くなってしまったようです。

カーポートの床面は平らに見えても水が流れるように緩やかに勾配がついていますので、今回のように低い位置に水が溜まってしまいます。

設計段階の図面でチェックするのはなかなか難しいかもしれませんが、これからのチェックポイントとして覚えておきたい項目のひとつですね。これからの新築に加えリフォームでカーポートを後付けで設置する場合は、下水の桝の位置に十分注意されることをおすすめします。

参考 : 今回のお家

家族構成

Uさん(31歳)と奥さんの2人暮らし。

建物

  • 築年数 : 約1年
  • 坪数 : 約60坪
  • 工法 : 在来工法、ソーラーシステム
建材ダイジェスト 編集部

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