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避難口の確保!玄関ドア・枠・丁番に施す地震対策もある

玄関ドアの地震対策

地震ってこわいですよね。いきなり地面が揺れて建物がミシミシとなる音が聞こえると、震度3くらいの揺れでも建物がつぶれるのではないかと不安です。

1995年1月に発生した阪神淡路大震災。私は福井県に住んでいるため直接の被害にはあいませんでした。しかし、私の叔母は大阪に住んでいたため建物の崩壊などの被害を経験しているそうです。

地震保険や非常食などが入った避難袋は、地震が発生して被害が出たあとに役立つもの。発生中や直後に大切な命が守れるのは、家具の固定や耐震設備です。

耐震設備には様々なものがありますが、今回は「地震が起きても安心の玄関ドア」をご紹介。ぜひご参考にしてください!

地震が起きると玄関ってどうなるの?

玄関ドアは、地震発生時の大切な「避難口」。大きい窓からも外には出られそうですが、窓ガラスが割れて散らばっていると危険なのでなかなか通れません。人が通れて、外に出たあとの逃げ道も確保できるのが「玄関」。さて、地震が起きると玄関はどうなるのでしょうか?

玄関ドアが開かなくなる

実際に地震が起きた時、みなさんが焦るのが「玄関ドアが開かない」こと。阪神淡路大震災の時にも、玄関ドアが開かないことで脱出が遅れ、二次災害に巻き込まれるケースが多々発生したそうです。

そもそも、なぜ玄関ドアが開かなくなるのでしょうか。原因は、「ドア枠」と「扉」のピッタリとしたバランスが崩れてしまうからです。揺れによってズレが生じると、ドア枠と扉をつなげている丁番が変形して、ドアを開かなくします。

丁番の変形は、2パターン。丁番側へ傾く場合(+の変形)と取っ手側へ傾く場合(-の変形)があります。

地震が起きた時の玄関ドア

丁番が左がわにあるドアを正面から見て、左に力がかかるか右に力がかかるかの違いです。

ドアが開かなくなったら、靴を履いて蹴破るか、工具などを使ってドアに穴を開けることが必要。ただ、部屋の扉は開きやすいですが頑丈な玄関ドアを開けるのは難しいかもしれないですね。

自分でできる玄関への地震対策

家に完全に閉じ込められた!逃げられない!といざというとき困らないように、あらかじめ地震対策をしておくと安心。まずはじめに、何ができるのかを見ていきましょう。

玄関ドアの近くに物を置かない

たとえ玄関ドアが開く状態だとしても、物が散乱していたりガラスが散らばっていたりしたら逃げにくいですよね。物がありすぎて道をふさいでしまう可能性もあります。

例えば、以下のようなものは玄関ドアの近くに置かないほうが良いでしょう。

  • 自転車やベビーカーなどの大きなもの
  • 花瓶

シューズクローゼットを併設すると、ベビーカーや自転車など屋内に持ち込めないものが収納できます。シューズやブーツなどの履物だけでなく、コートや傘が掛けられるようにハンガーパイプを付けると便利です。

また、下駄箱の扉はストッパーをつけ、傘立ては倒れないように固定しておくと、地震が起きても物が散乱しにくいです。

対震丁番に変更

玄関ドアが開かなくなるのは、丁番が変形するのが原因だということをお伝えしました。丁番とは、枠と扉をつなげている金具のこと。ネジがゆるんだり丁番が曲がったりすると、ドアがスムーズに開きません。取り付け位置が枠と扉で数ミリずれているだけで、ドアが開かないこともあるのだとか。あなたの家の玄関ドアには、どんな丁番が使われていますか?

丁番には型式などいろいろな種類がありますが、その中で地震への対策ができるのが「対震丁番」です。その名のとおり、震動に対抗するという効果を発揮します。

対震丁番は、通常の丁番とはちがって内部にスプリングが組み込まれている丁番。ある一定以上の力がかかるとスプリングが動き、+の変形・-の変形に合わせてドアの開け閉めを可能にしてくれます。

耐震丁番

引用:美和ロック
引用日:2017年7月15日

対震丁番への変更は、業者に依頼する方法もありますが自分でDIYも可能。丁番・ドアのサイズによっては、ドライバーで簡単に交換できるものもあるので、楽天市場などの通販サイトをのぞいてみるのも良いでしょう。

対震枠に変更

「ドア枠」と一言でいっても種類はさまざま。そのなかで地震のときの閉じ込みを防ぎやすいのが「対震枠」です。枠と扉の間に新しく空間をつくるという仕組み。玄関枠が歪んでも扉が入り込まないようにしてくれます。

窓やドアの製造・施工・販売を行っているYKK AP株式会社では、玄関ドアの改修工事が可能。「対震防犯仕様」の玄関枠に変えられます。さらに、地震が原因でロックされてしまう可能性が高い玄関ドアの鍵についても、「対震錠受」に変えて地震対策ができます。

耐震枠

引用:YKK AP株式会社
引用日:2017年7月15日

耐震枠は、地震が起きても100%ドアが開けられる!というものではありません。ただ、対震枠だったら開けられたのにと後悔する前に、玄関ドア自体の交換を検討してみるのも良いですね。

玄関ドアにはコレ!逃げやすく逃げたあとも安心「未来守くん」

私がオススメしたいのは、「未来守くん」(みらいまもるくん)という玄関ドア。学校の非常用扉と同じ、内側にもう一つの出入り口があります。取っ手よりも内側にあるもう1つの避難扉が開くシステムなので、枠がゆがんで玄関自体は開かなくても逃げられるということですね。

未来守くんの良いところは、既にある玄関ドア枠を壊さなくても施工ができるということ。ドアのみを交換するので、大きな工事は必要ありません。また、一旦開いた避難扉は閉めると自動的に鍵がかかるので、避難で誰も家にいなくなったときの盗難対策ができます。

未来守くんは、耐震だけでなく、断熱・遮音効果もバッチリ。カラーバリエーションも豊富なので、建物の印象を決める玄関ドアを自分好みにデザインできます。

まとめ

地震はだれも予想ができない自然現象。事故や火事とは違って、だれも「くい止める」ことはできません。最近では、震度5以上の地震が約2週間で立て続けに発生していますね。自分や家族の大切な命を守るためにも、まず、無事に避難できる環境を整えてみてはいかがでしょうか。

伊藤 美歩

伊藤 美歩

1989年12月22日生まれ。福井県出身。福井県内で Webライターとして活動中。建材については素人ですが、持ち家に住む子持ち主婦として気づいた家のポイントをご紹介していきます。
伊藤 美歩のプロフィール

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