2018年最新玄関ドア(片開き戸)比較!~電池交換のいらない電気式編~
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みなさま、おひさしぶりです!ライターの伊藤です。
新築の注文住宅に住みはじめて早3年。窓・キッチン・浴室など、年々進化する建材や設備がうらやましくなってきます。当時はベストな選択をしたつもりでも、時間が経つにつれ、なぜか後悔の念も少しずつ増えています…。「次こそは後悔のないように徹底比較して選び抜きたい!」そんな思いがフツフツと湧いてきます。
というわけで、「新築の注文住宅に3年住み始めた私が、もう一度選びたい建材シリーズ」を連載します。
今回は、玄関ドア。最新の玄関ドアは進化もすごいです。製品選びに迷っているというあなたへ、最新の玄関ドアのリサーチ結果をお伝えします。
ふだん使っていて不満に感じることや、「次はこんな機能がほしい、これはゆずれない!」といったポイントも踏まえ、比較します。
今わたしが感じている、家の玄関ドアへの不満と希望
実際に我が家の玄関ドア(LIXIL ジエスタ)&外観です。当時、「外壁の色は、ほかの家にないほど真っ白がいい!」と希望したので、建築業者がそれに合わせた玄関ドアのデザインとカラーをチョイスしてくれました。
玄関ドアは電池式のキーレスタイプで、リモコンのボタンを押すかリモコンを持ったままドアのハンドルにあるスイッチを押すと、鍵が開くという仕組みです。
不満
今感じている玄関ドアの不満は3つです。
- 電池の交換が面倒
- スイッチを押しづらいシーンがある
- 人感センサーOFF時にダブルパンチ
1. 電池の交換が面倒
今の玄関ドアは、「鍵穴にささなくてもドアが開く」という点ではとても便利なのですが、それでもまだ不便だと感じるシーンが多々。
電池式は玄関ドア本体とリモコンの中に電池を入れて作動させるシステムなのですが、我が家では1年に何回か電池がなくなり交換をしています。電池が減ってくると、鍵がひらくペースが遅くなったり「ピーピー」とお知らせ音が鳴ったりします。
完全に作動しなくなる前に電池を入れかえればいいのですが、「もったいない」という気持ちがあって放置しちゃうんですよね。1度に8本必要なので家に在庫がなく、電池が切れたときに家の施錠ナシで買いに出かけた経験があります。ドライバーで開けて入れ替えますが、意外と面倒なんです。電池が切れても手動で鍵をかけられますが、鍵穴がものすごく開け閉めしにくいハンドル上下のフタの中にあるため、手間極まりないです。
2. スイッチを押しづらいシーンがある
たとえば、
- 風・雨がひどくて早く家にはいりたい=スイッチを押す時間すらもったいない
- 暗くてスイッチが見えない=指で探してやっと見つける
- 子どもの身長だとスイッチが届かない
などがあります。我が子は、何かとお手伝いをしたがる年頃でして玄関ドアを開けたくても、1人で外へ出ないように鍵は大人が開けられる高さに設定してあり、不便に感じます。
3. 人感センサーOFF時にダブルパンチ
我が家の玄関にはこのような人感センサーのライトが付いています。常時点灯するライトではなく、人の動きを感じて自動点灯するセンサー式のライト。日中の明るいときでも反応するので、電気代節約のために夜しかスイッチをONにしていません。そのため、スイッチを押し忘れると夜玄関ドアの前は真っ暗に…。冬、寒くてすぐに家へ入りたいときは、見えない&押せないのダブルパンチです。
希望
上記の不満を踏まえ、今回の最優先項目は次の2つ。
- 家の電気を利用するタイプ(電池交換の手間が省けるから)
- 近づくだけで鍵が開くタイプ(スイッチを押す手間さえも省ける)
これらを満たす製品はないかな~と探したところ、やっぱりあるんですね。
わたしがほしい玄関ドア候補(片開き戸)
いま現在、片開き戸のジエスタ(LIXIL)を使っていますので、同社品もしくは大手メーカー品が良いと感じています。今回は次の5つをピックアップしました。いずれも片開き戸タイプです。
1. LIXIL|グランデル2
出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月4日
2. LIXIL|ジエスタ2
出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月4日
3. LIXIL|プレナスX
出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月4日
4. YKK AP|スマートドア ヴェナート
出典元 : YKK AP株式会社
出典日 : 2018年10月4日
5. 三協アルミ|NEW ファノーバ
出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月4日
比較結果
断熱性能・使いやすさ・デザイン性・防犯性の4項目を10点満点で評価。価格はデザインにより幅があるため、評価の対象外項目としました。以下、各項目についてみていきます。
価格
断熱仕様やドア形状によって違いが出ます。いま自宅についている「片開き戸タイプ」の価格で統一しています。「本体価格」+「キーレスオプション価格(電気式)」の合計額が目安です。断熱仕様にグレードのある「グランデル2」が最も幅のある製品でした。
断熱性
断熱性が高いのは、グランデル2のハイグレード仕様。その分価格はあがります。2~4位は同率で、5位の「プレナスX」は下がります。
使いやすさ
使いやすさは、以下項目で評価しました。
- 鍵や鍵穴を探さなくてもよいキーレスタイプ
- ゆびはさみ防止の安心構造
- つまずきや滑りを防ぐゴム製くつずり
- ほこり・ゴミを防ぐシャッター付きシリンダー
- 荷物の出し入れがラクなワイドサイズ
甲乙つけがたい結果だったので、今回重要視したい「キーレス」機能でさらに比較してみたところ、「キーレス」といってもグレードがあることがわかりました。
メーカー | キーレス名 | 使いやすさ |
---|---|---|
LIXIL | CAZAS+ | △ |
タッチキー | 〇 | |
システムキー | ◎ | |
YKK AP | ピタットKey | △ |
ポケットKey | 〇 | |
三協アルミ | タッチ錠(電池式) | 〇 |
タッチ錠(電気式) | ◎ |
※◎の決め手
- 近づくだけで開け閉めできる
- 電気式
LIXILのキーレス機能
出典元 : LIXIL株式会社
出典日 : 2018年10月4日
LIXILの「CAZAS+」は、ケータイ・カードをかざして施解錠できますがドアの内側(家の中)は手動。「タッチキー」はリモコンを持ちながらボタンを押すだけで施解錠できますが、電池式。一方、「システムキー」はリモコンを持っていれば近づくだけで鍵が開きます。さらに電気式なので、電池の減りを気にする必要がありません。※さらにドアが閉じた後の施錠はオートロックに設定可能。
YKKAPのキーレス機能
出典元 : YKK AP株式会社
出典日 : 2018年10月4日
YKK APのキーレス機能は、ドアの外側(家の外)でのみ使用可能。ICチップ内蔵のカードやケータイなどに貼り付けられるシールが特長。ハンドルに近づける「ピタットKey」と、その機能に加えてリモコン+ボタンを押してでも開けられるタイプの「ポケットKey」。内側は手動で、上のサムターンをまわすだけで2つ開く仕組みがほかと違う点です。近づくだけで開錠する機能はありませんでした。
三協アルミのキーレス機能
出典元 : 三協立山株式会社
出典日 : 2018年10月4日
三協アルミのタッチ錠は電池式・電気式の2種類あります。ボタンを押すだけで鍵が開くのが電池式。その機能に加えて、近づくだけで開け閉めできるのが電気式。さらに、電気式は家の中のモニターからも施解錠可能です。
デザイン性
私は木目の浮彫調が好きなので、その点を重視して評価しました。ご参考までに、各製品のデザイン・カラーバリエーションを数えてみました。
製品名 | デザイン | カラー |
---|---|---|
グランデル2 | 27 | 18 |
ジエスタ2 | 85 | 29 |
プレナス2 | 26 | 5 |
スマートドア ヴェナート | 68 | 24 |
NEW ファノーバ | 67 | 19 |
デザイン・カラバリがもっとも豊富なのは「ジエスタ2」。好みのデザイン・好きな色が選びやすいですね。ただ、全体的に見ると似たようなデザインはあるものの、1つとして同じものはありません。数が多いからといって、欲しいものが見つかるというわけじゃないとあらためて感じます。
防犯性
防犯性はつぎの項目で評価しました。
- 2ロック
- キーレス
- 鍵穴が見えないハンドル
- 着脱可能なサムターン
- 複製しにくいシリンダーキー(ディンプルキー)
- 合わせガラス
- こじ破りにくい鎌付デッドボルト
- 自動施解錠
どの製品も、これらすべてに対応しています。キーレスタイプは、ハンドルに鍵穴が不要になるため、それだけでピッキングや複製がしにくくなっています。リモコンの紛失時は新しいリモコンを再登録するだけなので簡単。
まとめ : 一生ものは妥協したくない!
いろんな比較項目がありますが、特にわたしは「デザイン性」と「使いやすさ」を重視したいと感じました。今回だと「グランデル2」です。「NEWファノーバ」もとても気になります。
「グランデル2」は断熱性能にも優れているので、冬冷え症でとてもつらい思いをしているわたしにとっても、うれしい性能です。結果的に光熱費の節約にもなるのだとか!とても助かりますね^^
価格はほかの製品よりも高めですが、玄関ドアは住まいの大切な出入り口であり、家のイメージを決める重要なポイント。毎日・一生使うものだからこそ、妥協はしたくない!と感じました。
玄関ドア選びのヒントになれば幸いです。