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建材として使える国産石材を5種類をためしに調べてみた!

人気の国産石材5種類

以前の記事で、KANEHONさんの「大谷塗」やYKKAPさんの「エクスティアラアーチ」ご紹介しましたが、住宅に石の質感を取り入れると、すごく雰囲気が出ますよね。

今回は、建築用途で注目されている国産石材をピックアップしてみました!すべて日本国産。産地から特徴、用途・事例まで見ていきましょう!

建材として人気の国産石材はこの5つ

今回、建材ダイジェストがピックアップした日本国産の石材はこの5つ。実際に建築物に使われ、建築用途として活躍しているものばかりです。

  1. 大谷石
  2. 白河石
  3. 抗火石
  4. 鉄平石
  5. 御影石

では、1つずつ特徴や事例を見ていきましょう!

1. 大谷石

栃木県宇都宮市大谷町付近で採掘される石材。熱に強く耐久性に優れているところ、その温かい雰囲気が強みです。

大谷石

大谷石の特徴はズバリ

  1. 火に強い (耐火性)
  2. 軽い (軽重量)
  3. 柔らかく加工が簡単
  4. 吸湿力に優れる
  5. 消臭力がある

大谷石は、こんなところで使われている

性能が良い石材であることはもちろんですが、その独特の素材感・質感を建物の中に取り入れたいといったニーズもあります。屋内外どちらで使ってもとても落ち着きのある雰囲気が出ますよね!なので、飲食店の内壁などに用いられることもあるようです。

大谷石を使った施工事例

単なる石材としてではなく、塗り壁材大谷塗」の材料とも使われるほどです。すばらしい!

60分でほぼ消臭!?大谷石から出来た塗り壁材「大谷塗」!!

2. 白河石

福島県白河市を産地とする石材で、こちらも落ち着きのある雰囲気を演出する石材として古来から使われてきました。

白河石

白河石の特徴はズバリ

  1. 加工しやすい
  2. コンクリートとの相性が良い
  3. 耐久性がある
  4. 吸水性がある
  5. 日本の風土・和になじむ

白河石は、こんなところで使われている

使用用途がとても幅広く、住宅の外装から内装、石塔、墓地外柵、食料倉庫、石垣、石塀、門柱などの個人的な用途から、最近では、建築物や公園、広場等といった公共物などの用途まで大活躍。

白河石を使った施工事例

埋蔵量が多く、今後も安心して使える石材として注目を浴びています。

3. 抗火石

こちらは、伊豆半島の天城山、式根島、神津島、伊豆諸島の新島で採掘される石材です。世界でも稀少な自然石、軽くて強くて断熱性・保湿性に長けているところがポイント。

抗火石

  • 引用元 : R不動産
  • 引用日 : 2016年5月26日(木)

抗火石の特徴はズバリ

  1. 軽い (軽量)
  2. 強靭
  3. 耐久性・耐酸性に優れている
  4. 火に強い (耐火性)
  5. 断熱性に優れている
  6. 保温性に優れている

抗火石は、こんなところで使われている

こちらも用途は様々。建築用石材として、観賞用の庭石として、火に強い(耐火性)の面から焼却炉用資材として使われることもあります。見栄えが良くなる石材ですね!

抗火石を使った施工事例

4. 鉄平石

長野県の諏訪地方・佐久地方を産地とし、板状に剥がれやすい性質を持っている石材。2~3cm程に剥離されたものが建築用の内装・外装用石材として使われています。

鉄平石

鉄平石の特徴はズバリ

  1. 気候変化に強い (耐侯性)
  2. 重みに強い (耐重性)
  3. 酸性に強い (耐酸性)
  4. 火に強い (耐火性)
  5. 硬い
  6. 経年と共になじみ、味わいを増していく

鉄平石は、こんなところで使われている

屋根材や敷石、和風建築物の壁床材としての使用が元々でしたが、最近では和風だけでなく洋風の住宅や、景観目的として公園や河川敷の歩道材や壁材にも使われています。

鉄平石を使った施工事例

5. 御影石

かつて兵庫県六甲山麓の御影地方から多く採掘された石として「御影石」と呼ばれるようになった石材です。

御影石

御影石の特徴はズバリ

  1. 耐久性がある
  2. 見た目が美しく高級感が出る
  3. 火には弱い (耐火性には劣る)

御影石は、こんなところで使われている

耐久性があるため、建物の内装・外装を問わず幅広く使われています。落ち着きのあるおしゃれな雰囲気が出るところも人気の理由。

御影石を使った施工事例

御影石を特集したこちらの記事もあります。

▼大理石と御影石の違いが気になったので、調べてみた記事

▼ネットで買える御影石特集

地域の補助金対象の石材も!

いかかでしたでしょうか?それぞれの地域の地盤や地質、気候によって石材に特徴が出ますね!

さらに、石材の中でおもしろいのは、地域によって補助金の対象になる石材もあること。例えば、栃木県宇都宮市で産出される「大谷石」は、宇都宮市の補助金制度「平成28年度 大谷石利用促進補助制度」の対象。

平成28年度 大谷石利用促進補助制度

宇都宮市では、市内で住宅や店舗などの新築、取得、増築、改築などを行った際、内外装の材料として大谷石を利用した場合に、その工事費の一部を補助いたします。お部屋のアクセントとして、また、建物の外観など、大谷石の特徴を生かした空間づくりに、ぜひご利用ください。

「平成28年度 大谷石利用促進補助制度」はこちら

そうした石材は単にデザイン・意匠性や性能面だけでなく、補助金の面からもお客さまにお勧めしていけるので、違ったアプローチからの提案にも良いですね!

というわけで、以上、国産石材のご紹介でした。

建材ダイジェスト 編集部

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