5mmのコブに命をかける! カツロン「ウェーブ手すり」
こんにちは、編集長です。
今日は、東京建材展でみつけたカツロンさんから発売の「ウェーブ手すり」をご紹介します。
いったいどんな秘密が隠されているのでしょうか!?
5mmの「コブ」が、摩擦抵抗をアップさせている
いちばんの特長は、「コブ(節)」があること。コブの設置間隔は、階段のピッチ(200~250mm)に合わせて250mm間隔に配置されています。
このコブがあるからこそ、握力が弱い方にとっても握りやすく・すべりにくい性能が実現されています。
「もともと弊社は塩ビの製造メーカー。以前Cubic Tubeという手摺り商品を開発したのですが、握った時にすべりやすく冷たいという欠点がありました。それを改善したのがこの『ウェーブ手すり』なんです。内側の形状を変えずに、外側の樹脂素材の部分にだけコブをつくるのが開発で一番苦労したんですよ。(開発担当者)」
コブの直径は40mm、コブなしの直径は35mm。
その差はたった5mmですが、そこに着目して開発魂を注ぐものづくり。
樹脂素材のため、金属製品よりも暖かみがあります。私も握らさせていただきましたが、ほっとした感覚になったのを覚えています。
バリアフリー対策にもおススメの一品です。
追記 : カーブは現場施工・現場合わせで取り付ける
2016年6月10日のKENTEN 2016で取材して分かった施工方法をご紹介します。
施工方法
- 壁にアンカーを打ち、ブラケットをビスで取り付ける
- そのブラケットにアルミの芯材をビスで取り付ける
- 最後にタイヤと呼ばれる樹脂(ウェーブ手すり)を被せる
下地の種類によりビスを変える必要がありますが、基本的にビス留めの実に簡単な施工。
カーブ部分は現場施工です。
現場に合わせてアルミの芯材に溝を入れて曲げ、タイヤを被せればU字型のパーツが完成です。
取り扱いの注意点
樹脂素材なので高温と強度に注意が必要です。
注意と言っても80℃以上の高温にさらされると弱いということなので、心配ありませんね。
ただしカッターなどの刃物を扱う際には、キズを付けないよう注意しましょう。
施工事例
お客様からも持ちやすいと評判の本製品。
写真のように小学校の階段の他に、大阪府岸和田市の介護施設や病院、和歌山県湯浅町役場の階段への施工事例があります。
この建材のポイント
オススメなのは? | 階段の上り下りに難儀するお年寄りがいるご家庭や、介護施設・病院の院長 |
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一番の強みは? | 握りやすく、温かみがある |
施工の強みは? | 簡単な3工程の施工でOK |