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窓から始めるカーボンニュートラル。断熱性能を6倍変える 複層ガラスの上手な使い方を紹介。

建物のライフサイクルを通じて排出されるCO2は、日本のCO2排出量全体の3分の1を占めると言われています。カーボンニュートラル実現のため、建築・建材業界は非常に大きな貢献ができます。

実際、経済産業省による省エネルギー対策資料では、カーボンニュートラル達成に向けた課題として「省エネ建材・機器の更なる性能向上と普及」や「中小工務店における省エネ住宅取り扱いに係る体制や能力の進展」が挙げられています。政府が行うべき政策としても、省エネルギー性・環境保全性が高い建材の普及が求められている状況です。

また、省エネ・環境性の高い建材の普及は、個人にとっても「より健康で快適な暮らし」ができるメリットがあります。脱炭素社会実現のためのライフスタイルとして推進されている「冷暖房の温度設定の適正化」や「断熱リフォーム」などは、持続可能な社会をつくるだけでなく、夏は涼しく冬は暖かい、快適な住まいづくりにもつながります。

ここでは、「冷暖房の温度設定の適正化」や「断熱リフォーム」で重要となる窓の断熱に注目。ガラスのインターネット販売を17年間行うOOKABE GLASS が、窓断熱をするうえで欠かせない複層ガラス・三層複層ガラスの性能を紹介します。

断熱性能を示す熱貫流率だけでなく、年間の冷暖房費、CO2排出量などにも焦点を当てながら、生活にどれほど影響を及ぼすのか、普通ガラスと比べながら紹介していきます。

住宅の断熱性能を左右する窓

建物の中で、特に熱の移動が大きいのは窓。夏に窓から入る熱量は73%、冬に窓から逃げていく熱量は58%もあると言われています。

冷暖房の適切な温度設定を保つうえで最も大きい効果を得られるのが、ガラスやサッシなどといった「窓」の断熱・遮熱対策です。

窓の断熱性能を上げる複層ガラス・三層複層ガラス

複層ガラス 三層複層ガラス

複層ガラス・三層複層ガラスは、ガラスの間に空気層を挟んだガラス。空気層が熱の移動を抑え、高い断熱効果を発揮します。

複層ガラスは、2枚のガラスで1層の空気層を挟んだガラス。三層複層ガラスは3枚のガラスで2層の空気層を挟んだガラスで、複層ガラスよりも高い断熱性能を備えます。

どちらも、金属膜をコーティングしたLow-E仕様にすることでより高い断熱効果・遮熱効果を持たせることができます。

単板ガラスの6倍の断熱性能を備える

OOKABE GLASSで扱う複層ガラス・三層複層ガラスと、単板ガラス(普通ガラス)との熱貫流率を比較しました。熱の伝わりやすさを示す熱貫流率は、数値が小さいほど断熱性能が高くなります。

複層ガラスは単板ガラスの約2倍、Low-E仕様の複層ガラスは約3倍の断熱効果を発揮。さらに三層複層ガラスは、単板ガラスの約6倍の断熱性能を備えます。

冷暖房費・CO2排出量にも違いが

板硝子協会が運用する「エコガラス省エネシミュレーション」を使い、単板ガラス・複層ガラス・三層複層ガラスの冷暖房費・CO2排出量を比較しました。東京都に建つ一般住宅での使用を想定し、年間でどれほど省エネ・脱炭素ができているのか見てみます。

シミュレーションの結果、アルミサッシ仕様の単板ガラスと複層ガラスでは、冷暖房費は年間7,000円以上節約、CO2排出量は年間約15%削減できる結果に。

さらに樹脂サッシ仕様の三層複層ガラスとアルミサッシ単板ガラスを比較すると、三層複層ガラスの住宅では冷暖房費で年間約13,000円の節約、CO2の排出量は年間約30%の削減が期待できる結果となりました。このCO2排出量の差は、ブナの木65本分が一年間に吸収するCO2量に相当します。

三層複層ガラスを高断熱のサッシと合わせて使うことで、長期的な電気代やCO2排出量を大きく削減。脱炭素ライフスタイルへの転換における窓やガラスの重要性がわかります。

Low-E複層ガラスの選び方・使い方

複層ガラスや三層複層ガラスを検討される方の中には、通常の複層ガラスと、ガラスに金属膜をコーティングした「Low-E複層ガラス」の違いがわからない方も多くいます。

両者の違いや使い方を正しく知ることで、より建物の冷暖房効果を上げることができます。

Low-E複層ガラスは、コーティングされた金属膜によって放射熱を抑え、通常の複層ガラス以上の効果を発揮するガラス。金属膜がコーティングされたガラスを室内側にして設置するか、室外側に向けて設置するかによって、その効果が変わります。

金属膜を室外側に向けた場合

金属膜のコーティング面を室外側に向けた場合、高い遮熱効果を発揮。室外側の金属膜が太陽の熱を反射し、室内に入る熱を大幅に低減します。また、金属膜のコーティングが紫外線をカットする役割を果たし、紫外線による肌ダメージやインテリアの劣化も軽減されます。

遮熱タイプの「Low-E複層ガラス」は夏の暑さや強い西日が気になる窓に使うことで、より効果を実感できます。基本的に日本国内の住宅は遮熱タイプが向いています。

金属膜を室内側に向けた場合

金属膜のコーティングを室内側に向けた場合、日射熱は遮熱タイプほど大幅にカットされることはありません。一方で室内側に金属コーティングがあることにより、通常の複層ガラスよりも、断熱性能に優れた複層ガラスになります。また、「遮熱タイプ」と同じく、紫外線をカットする効果を持ちます。

金属膜を室内側に向ける仕様は、冬の寒さが特に気になる寒冷地や、陽が当たりにくく暖まりにくい場所の窓 での使用がより効果的です。日本国内でも北海道などの特に寒冷な地域では、こちらの仕様が使われています。

「どのガラスを使うか」と同時に、「どのように使うか」も、冷暖房の運転効率や快適な住環境実現のため重要なポイントになります。

 

CLASS1 ARCHITECT PORTAL を運営するOOKABE GLASS では、今回ご紹介した複層ガラス・三層複層ガラスを販売しています。窓の断熱リフォームをお考えの方は、商品ページをご覧ください。

持続可能な社会に貢献する建材情報を募集します

CLASS1 ARCHITECT PORTAL では、カーボンニュートラルにつながる建材を積極的にPRしていきます。「廃棄処理時の消費エネルギーが少ない」、「エネルギーの無駄使いを抑える」などの特徴を持つ建材情報は、ぜひ「環境建材募集ページ」からご応募ください。

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