プレウォールは震度6以上を10回繰り返しても耐えちゃう!?実際に実験されていた!
こんばんは。編集長です。
依然として猛暑日が続きますね~。
さて、最近日本列島各地で地震が相次いでおり、ここ30日間でも229回の地震が起きています。
引用元 : tenki.jpのホームページ
引用日 : 2016年8月22日
震度6以上の大地震も例外ではなく、熊本地震では3日間に震度6以上が計7回も発生。
発生日時 / 震央の区域 – 規模 Mj(Mw) / 最大震度
- 4月14日21時26分 / 熊本県熊本地方 – Mj6.5(Mw6.2) / 7
- 4月14日22時7分 / 熊本県熊本地方 – Mj5.8(Mw5.4) / 6弱
- 4月15日0時3分 / 熊本県熊本地方 – Mj6.4(Mw6.0) / 6強
- 4月16日1時25分 / 熊本県熊本地方 – Mj7.3(Mw7.0) / 7
- 4月16日1時45分 / 熊本県熊本地方 – Mj5.9(Mw5.8) / 6弱
- 4月16日3時55分 / 熊本県阿蘇地方 – Mj5.8(Mw5.6) / 6強
- 4月16日9時48分 / 熊本県熊本地方 – Mj5.4(Mw5.2) / 6弱
引用元 : ウィキペディア
引用日 : 2016年8月22日
このように頻発する大地震に対し、「繰り返しの揺れ」に対する耐久性が家に求められる時代となっています。
そんな中ウッドリンク(富山県射水市)は阪神淡路大震災級(震度6弱以上)の揺れを10回繰り返す耐震実験を行い、その耐震性を検証しました。実験対象は以前ご紹介したプレウォール工法の戸建て住宅です。
実際の実験の動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
震度7×2回、震度6弱×8回を連続してプレウォールの家にかけています。
雪の多い北信越を想定し、計18トンの荷重も
実験の最大ポイントは18トンの荷重をかけており、その内訳は
- 1mの積雪を想定した雪10トン
- 屋根、プラスターボード、家具、人の合計8トン
です(床面積32坪の4人家族を想定し、壁量は耐震等級2相当)。
一般の在来工法の住宅では積雪荷重をかけ阪神大震災級の加震では必ず倒壊すると言われていました。そんな中計10回も耐えるという実験結果に。「これまで積み重ねた基礎実験結果をシミュレーションし、『これならいける』と判断して行いました。イチかバチかの実験ではありません」と語る二川取締役。
実際の加震結果
さすがに無傷というわけにもいかず、2回目加震時に致命的な損傷ではないもののいくつかダメージは発生。
引用元 : ウッドリンク ブログ
引用日 : 2016年8月22日
3回目以降は、震度6相当を計8回行いましたが、建物の残留変形量は3回目以降ほぼ横ばいの結果に(=繰り返し強い揺れをかけても、家が変形しない)。プレウォールの特長は柱と柱の間に壁を作る真壁構造。これにより従来は柱や梁の取り合い部といった点に集中したゆれの負荷を、面で支えられるようになっています。
引用元 : プレウォール工法 三次元実大振動実験 動画
引用日 : 2016年8月22日
まとめ
実験は5月に行われましたが、約1年半前から計画していたとのこと。実験1か月前の4月に熊本地震が発生したことも踏まえ、繰り返しの加震実験に内容を変更して行いました。
阪神淡路大震災は1月17日。東日本大震災は3月11日。北信越地方では雪が残っていてもおかしくない時期を想定し、積雪荷重10トン&積載荷重8トンの計18トンをかけた耐震実験は、非常に価値ある知見。前回の取材で理解しているようで理解できていなかった「繰り返しの揺れに対する強さ」が、本実験によって私自身痛感いたしました。奥が深い!!
以上、編集長でした!
↓プレウォールの過去記事はこちら