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【塗り壁材の比較】漆喰・土・砂・プラスター・珪藻土は何が違うの?

建材塗り壁材

以前、編集長が書いた記事に「漆喰について」がありました。

「漆喰…、ふむふむ。」漆喰については素人の私でもなんとなく理解できたような気がします。

でも、実際に塗り壁をDIYする時って様々な種類の塗り壁材がありますよね。そこで思ったのが

「漆喰ってほかの塗り壁材と何がちがうの?」

触りごこちの違いは分かっても、私のような素人だと原料や機能性などの区別が正直つきません。そこで今回は、塗壁でも比較的メジャーな「土壁」「砂壁」「プラスター壁」「珪藻土壁」と漆喰を比べてみました。

お家の壁をDIYで塗り壁にしてみたいと思っている方。塗り壁材それぞれの違いを確認して、お気に入りの壁を作っちゃいましょう。

塗り壁材の種類について

まずは、漆喰のほかにどんな種類の塗り壁材があるのか!塗り壁の種類を確認していきましょう。

土壁

土壁

土壁はその名の通り、土を使って作られた壁のこと。塗壁・左官壁・京壁などと呼ばれています。

触りごこちがザラっとした「いかにも土」のようなものあれば、ツルツルと綺麗に磨かれたものもあります。混ざっている土の成分や砂の混ぜ具合によって、いろいろな色・質感が表現できるのが特徴。

材料がすべて自然からできているので、クロス貼りの壁のように化学接着剤を使っておらず環境や人に優しい壁です。
土という材料から、蓄熱作用・調湿作用・防火作用・防音作用にも優れています。

砂壁

砂壁

砂壁とは、色砂を糊で練って壁に上塗りさせたもの。土壁では使われないような、天然砂・砕石・金属粉・色ガラス粉・貝殻粉などが使用されます。

床の間など日本風和室で、壁を触るとザラザラしているお家もあるのでは?あれが砂壁。

私も幼い頃、家の中で走り回って壁にぶつかり「ザザザー」っと足を擦りむいたことがあります。。。まるでおろし金。
触るとパラパラ砂が落ちてくるのが面白く、1箇所だけ砂壁を裸にしてしまい父親に怒られたのも懐かしい思い出です。ごめんなさい。

プラスター壁

プラスター壁四国化成工業株式会社

プラスター壁は鉱物質の粉末を水で練った石灰・石膏(プラスター)を用いたもの。漆喰壁そっくりなので西洋漆喰とも呼ばれ、硬くて白い輝きが特徴。

骨折した時のギブスってカチカチで丈夫ですよね?あのギブスの成分は硫酸カルシウム。屋外に使われる石膏プラスターもそれと同じ成分です。

屋内に使えるドロマイトプラスターはドロマイト(白雲石と呼ばれる鉱物)をか焼(加熱して熱分解させたりする熱処理)・水和・熟成させたもの。
漆喰よりも硬く、乾燥収縮が少なく、亀裂が生じにくい。でも混煉りが容易で作業性に優れています。

参照元:住まいづくりの相談室住宅サポート建築研究所
参照日:2017年9月26日

珪藻土壁

珪藻土壁

珪藻土とは、海や湖のプランクトンの死骸がたまって化石になった堆積物の1種。断熱性能・耐火性に優れているので、昔から七輪として使われています。脱臭性能や吸放質性能もあるので、湿気によるカビ・ダニを防いだり、部屋の湿度を調節して快適に保つ効果が期待できます。

珪藻土は、固まると表面がボロボロに。それを防ぐために、塗り壁材として使うときは珪藻土に加えて、石灰・セメント・粘土・合成樹脂などの骨材を混ぜます。中性で施工がしやすいので自分でDIYも可能。着色もしやすいので、デザインも部屋の雰囲気で合わせることができます。

塗り壁材としてだけでなく、七輪や防臭グッズなどにも広く使われている珪藻土。昨年2016年は、吸水が速く洗濯いらずのバスマット「珪藻土バスマット」で注目を浴びましたね。

漆喰と他の塗壁材を比較

漆喰以外にも塗壁材ってありますよね?「他の塗壁と比べて、漆喰はどの程度優れているのか」漆喰を基準に比較してみました。

漆喰壁の特徴

まずは、漆喰壁の特徴についておさらいしていきましょう。

漆喰の塗り壁材は、自然のちからで固まり、さらに化学物質など人のからだに有害なものを吸着・分解するので、漆喰が原因でシックハウス症候群になる可能性はありません。土壁の表面仕上げに使えば、吸放湿性能を発揮。湿度を調節して、窓・サッシの結露を防ぎます。

また、強アルカリ性ということもありカビ・ダニの発生を防ぎます。ただ、目や肌に触れるとトラブルが生じるので自分でDIYするなら注意が必要です。

漆喰壁の表面は、ツルツルしていて白色が基本。また1度塗りで完成ではなく、乾燥させてからもう1度塗るので施工期間が長くなります。塗りたての匂いが気になる人もいるとか。脱臭効果を発揮するようになるまで、少し時間がかかります。

比べてみよう!あなたはどれが好き?

では、比較結果をお伝えします!
はい、建材ダイジェストでも紹介していたもの…ということで完全に主観で選びました!

漆喰壁 土壁 砂壁 プラスター壁 珪藻土壁
耐火性
抗菌性
吸放湿性
安全性
脱臭性
防汚性 × ×
意匠性 ×

この表は完全に主観ですが、やはり漆喰壁がオススメですね。

土壁や砂壁なども自然素材なので耐火性があり優れているのですが、ボロボロと崩れる場合があり意匠性があるとは言えません。また、吸湿性能に優れてはいるのですが、抗菌性があるとは言い切れないようです。ホコリや汚れが着いた時に落ちにくいというのも、土壁や砂壁のデメリットですね。

ただ、やはり塗壁は職人さんの腕にかかっている部分も大きいとのこと。同じ塗壁材でも、塗る厚さや塗る時の圧力によって性能が変わってくることもあるそうです。

上記のうち、調湿性能にもっとも優れているのは珪藻土壁です。無数の小さな穴が開いているので、湿度が高くなると水分を吸収し湿度が低くなると水分を放出。窓・ガラス・サッシに結露が生じにくくなるので、高気密・高断熱である最近の建物にとってとても助かる性能ですね。

また、珪藻土は中性で、DIYしやすいのもポイント。和室や浴室の壁など部屋の1部分だけをオリジナルなものに塗り替えたいときに自分でチャレンジすることができます。

それぞれの触りごこちは、ザラザラ・ツルツルの2種類。土壁・砂壁・珪藻土壁はその名のとおりのザラザラ感が楽しめて、漆喰はすべすべ感、プラスター壁は混ぜる材料(石膏プラスターorドロマイトプラスター)によってどちらかが選べます。

参照元:リショップナビリフォームジャーナル眞砂壁株式会社ホームプロ
参照日:2017年9月26日

メーカー・製品紹介

【漆喰】

漆喰製品についてはこちらを見てください。

【土壁】かぐや姫

かぐや姫 幾何学模様
西澤工業株式会社

「土」というと「茶色」だとイメージしがちですが、実はさまざまな種類の色があります。かぐや姫の色は18種類。白色・赤色・茶色・黄色・黒色など顔料をまったく使わない天然の土で表現しています。骨材として混ぜるワラスサも色が選べるので、組み合せ次第でお気に入り&オリジナルの1色が選べそうですね!

【砂壁】砂王(さおう)

四国化成「砂王」
四国化成工業株式会社

和室の壁を塗り替えるのに最適なのが「砂王(さおう)」。砂壁といえば砂王だといわれるほど、定番でトップレベルの製品です。茶色だけでなく、赤・白・緑などカラーも豊富。和室全体は白っぽい色で明るく、床の間はシックな色で暗くしてそれぞれの空間を表現すると良いですね。

【プラスター壁】タイガーケンコート


吉野石膏株式会社

石膏プラスターの1つである「タイガーケンコート」は、石膏系の塗り壁材。吉野石膏株式会社にて特許取得済みで、室内揮発性有機化合物の低減に関した新技術が証明されています。

基本色は、白・クリーム・ライトブラウン・ライトグリーン・ライトピンクの5色。そのほかの専用顔料を使って全26種類の色が表現できます。スタッコ・はけ引き・コテ塗放しなど仕上がりパターンによって壁を好みの雰囲気へと変えられます。

【珪藻土壁】シルタッチSR

シルタッチSR
フジワラ化学株式会社

珪藻土壁といえば「ザラザラ」した表面が特徴ですよね。でも、シルタッチSRは珪藻土を使っているにもかかわらず表面をツルツルにできる内装仕上塗材。珪藻土が魅力!でも、ザラザラしているのは好きじゃない・・・という人に人気です。色も仕上がりパターンも種類豊富。公式ホームページには性能に関する試験結果が掲載されています。

まとめ

それぞれの塗材を比べてみた結果、カビやダニの発生原因である結露を防ぐことや耐火性・安全性に関しては、どれも似たようなものなのかなぁ~と感じました。その中でも漆喰は、耐火性・意匠性以外のところでもまんべんなく充実しているように思えます。

それぞれの持ち味が分かっていると、漆喰の良さが際立ってくるのではないでしょうか。
「塗り壁材なら漆喰だ!」とは言いきれませんが、ほかの家庭にはない自分の家だけのオリジナルなアピールポイントがほしいなら、機能性バツグンな漆喰の壁を選んでみてはいかがでしょうか。

伊藤 美歩

伊藤 美歩

1989年12月22日生まれ。福井県出身。福井県内で Webライターとして活動中。建材については素人ですが、持ち家に住む子持ち主婦として気づいた家のポイントをご紹介していきます。
伊藤 美歩のプロフィール

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