「ななつ星 in 九州」のような”極上くつろぎ空間”に演出できる天然木不燃シート「サンフット」

サンフットの特長は？
施工事例
まとめ

突然ですがクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」をご存知でしょうか？

2013年10月にスタートした豪華寝台列車「クルーズトレインななつ星 in 九州」はJR九州が企画する旅行商品です。1泊2日 or 3泊4日のプランがあり、ななつ星(＝九州の7つの県)を周遊できます。料金は最安300,000円(2名一室)～最高1,500,000円となかなかに高価ではありますが、極上のくつろぎ空間とおもてなしサービスにより人気を博しています。

今回ご紹介する北三株式会社の天然銘木不燃シート「サンフット」は、そんな「ななつ星 in 九州」のような”極上くつろぎ空間”の内装に使われている建材です。

サンフット | 製品紹介 | 北三株式会社
http://www.hoxan.co.jp/products/sanfoot/

サンフットの特長は？

「サンフット」は北三株式会社から発売された天然木のツキ板シートです。ツキ板ならではの意匠性と柔軟性を生かしつつ、内装制限のある空間にも使えないかという背景から開発されました。約40年以上前に発売された歴史ある製品で、業界ではいち早く不燃認定を取得しています。厚みは0.35mmで「表面塗装」「天然木ツキ板」「特殊積層ベース材」の3階層になっており、目地施工、曲面施工、着色が可能です。

「表面塗装」には、様々なカラー(例 : グレー、ブルーなどが人気)をつけることもできます。天然木オリジナルの色合いだけでなく、希望の色にできることも特長のひとつ。

樹種のラインナップは全21種類あります。その他の樹種でも対応可能だとか。

243×91cm
273×91cm
303×91cm

の3種類が基本サイズです。

施工事例

実際に施工事例をみていきましょう！

1. ななつ星 in 九州

”極上のくつろぎ空間”を楽しめる豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」の内装に使われています。樹種はウォールナットやペアウッド等で天井・壁・カウンターに使われています。内装制限をクリアしながらも本物の素材をつかう想いに応えた事例です。

2. かに道楽の天井

店舗天井に使われています。樹種は「リアルテックサテンシカモア」。ただ明るいだけでなく、独特の深みがある感じですね。

3. カフェの天井

凸凹した天井にも施工できます。チョコレートの天井みたいです♪樹種は「ローズウッド」。

4. オフィス壁

オフィス壁面にも。こちらは「サテンウォールナット」という樹種。明らかに存在感ありますね。

施工方法は？

下地一体の不燃認定を取得した商品です。使われる下地には

プラスターボード
石膏ボード
不燃板面(ケイカル板)
スチール面
アルミニウム面

が主で、合板・MDFは不燃材料として適用されません。ジョイント部や釘頭をパテで平らにした後、シーラー処理して乾燥後、速乾ボンドでくっつけます。施工用の専用接着剤も同社にて取り扱いがあります。

水回りや、屋外での使用はNGです。

施工場所は？

施工場所の実績として

ホール
ホテル
玄関ドア
金物ルーバー
(※内装材のため、屋外には使用不可です)

があり、新築が多いもののリフォームにも対応できます。施工の注意点として、曲げる方向は木の繊維があるため木目と平行になります。

まとめ

1918年、創業者である尾山兼松氏が冬山で伐採されたタモの切り株にナタを切込み、そこに隠されていた美しい木目を下駄に貼り付けたことが同社創業のきっかけだそうです。

自然の芸術といえる”木目”を下駄のような身近なものに活用するアイディアや技術って、感動ですよね。この一歩があったからこそ、現代の「ななつ星 in 九州」にまで広がった経緯が想像できて私は勇気をもらいました。個人的にはPCディスプレイ枠・キーボード・マウスといったIT機器に木目があってもおもしろいなぁと思います。

読者の方も「こんな場所に使うと面白いのでは♪」というアイディアありましたら、ぜひ教えてください～。

この建材のポイント

オススメなのは？	木目のあたたかさを住空間に取り入れたい！
一番の強みは？	天然木の意匠性を生かしつつ、柔軟性・不燃性・施工性を付加している点！