YKKAP「Window with Intelligence」を実際に見てきた
以前まるで10年後にタイムスリップする近未来の窓「M.W.(ムー)」をご紹介しました。
窓がディスプレイやテレビになったり、手をかざすと照明で明るくなったりと近未来っぷりがすごかったのですが、実はまだフィクションでした。
そんななか今回3年後の実用化を目指し、プロトタイプ品「Window with Intelligence(WWI)」がお披露目されました。
実際に取材できたのでどんな感じかお伝えしたいと思います。
全部で7つの機能を搭載
「Window with Intelligence」は代表的な7つの機能があります。ひとつずつみていきます。
【7つの機能】
- Home Connect(家電とつながる)
- Video Chat(離れた人とつながる)
- Air Conditioning(空気を整える)
- Weather (天気を知らせる)
- Drawing (メッセージを伝える)
- Life Log(暮らしを記録する)
- Mirroring(スマホと連携できる)
① Home Connect(家電とつながる)
窓が外部環境を分析し、快適な室内空間になるようスマート家電と連携する機能です。例えば、
- 空気清浄機
- エアコン
- 扇風機
- LED照明
- ロボットクリーナー
- スピーカー
と連動し、窓からエアコン操作・照明操作もできるように。
②Video Chat(離れた人とつながる)
窓を通じてビデオチャットできる機能。実際は少しタイムラグも。
③Air Conditioning(空気を整える)
お部屋の空気環境を測定し、ガラスの色が変わります。青→緑→赤と汚れるほど赤くなり換気のタイミングを把握できます。AIスピーカーを搭載しており「オープン・ザ・ウインドウ!」と言えば自動で開き、「クローズ・ザ・ウインドウ!」と言えば自動で閉まります。
④Weather(天気を知らせる)
窓が屋外の天気情報を取得し表示できる機能です。天気・紫外線・風・花粉・PM2.5を窓を眺めて知ることができます。目に見えないものを見える化してくれるのはすごい。
⑤Drawing (メッセージを伝える)
窓にメッセージを残せる機能です。冷蔵庫や机上のメモ紙が、窓に描く時代になりますね~。
⑥Life Log(暮らしを記録する)
窓が部屋の様子を定期的に撮影して、家族やこどもの成長アルバムとして楽しめる機能です。同じ場所から毎日変わる風景を定点観測し続けることって、意外と難しいですよね。私も7か月の子供がいますが、当事者ってなかなか成長の様子に鈍感になっていきますよね。。それを客観的に振り返り気づくことができるので、泣けてくる機能だと私は感じます。
⑦Mirroring(スマホと連携できる)
窓とスマホを連動して画像を表示できます。その日の気分によって窓の景色をパソコンのデスクトップのように変えることができます。
スペックは「3層構造のガラス+樹脂サッシ」
ガラスはタッチセンサー付き透明有機ELを採用し、両面強化ガラス5mmで全体の厚みは約41mm。サッシはAPW430の形材を使用。サイズは縦1,596mm × 横1,062mm。プロタイプにつき各種性能(断熱性、機密性等)は保証なし。AIスピーカーとの連携を想定し、目標価格は100万円以下を目指しています。
設置個所のイメージは人が集まる場所で戸建ての場合はリビングを想定しているとのこと。リビングに散らばる各種家電を集約する役割も担いそうです。
新宿ショールームで一般公開中です
現物は新宿ショールーム(展示時間10~17時、水曜定休)で一般公開中です。窓は住空間のなかで重要な個所であるものの選ぶ優先順位が低いのも現状。
3年後の実用化に向け、窓から眺める時代が窓そのものを眺める時代に移り変わりそうです。
▼世界とつながる窓 – Window with Intelligence | YKK AP
http://window-intelligence.jp/
この建材のポイント
オススメなのは? | 窓からの景色は楽しめそうな立地ではないが、窓そのもので楽しみたい方 |
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一番の強みは? | 窓からの定点撮影でこどもの成長をアルバム化できる |
施工の強みは? | まだよくわかりません |