「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の違いは?あなたが選ぶべきなのはどっち?
- 「クロスキャビン®」を検索すると「クロスキャビン®VT」という商品も出てくるが、両者の違いが分からない…
- 「クロスキャビン®」について、もっと詳しい情報があったら良いのに…
- 「クロスキャビン®VT」について、もっと詳しい情報があったら良いのに…
細かな網目が特徴の網戸ネット「クロスキャビン®」。しかし、「クロスキャビン®」を紹介するサイトには「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」とがあり、違いがわからずどちらを購入するべきか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
今回の記事は、「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の違いの紹介です。実際に商品を使いながら、2つの商品の比較をしていきます。
こんな方にオススメ
- 「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」を比較して違いを知りたい
- 「クロスキャビン®」の実際の使用感を写真で見てみたい
- 「クロスキャビン®VT」の実際の使用感を写真で見てみたい
この記事を読むと…
- 「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の性能や特徴を実際に写真で見ることで、より詳しく、わかりやすく知ることができる
- 「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」はどちらが自分に合っているか判断できる
「クロスキャビン®」「クロスキャビン®VT」の仕様を比較
今回比較する網は、住江織物株式会社の「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」です。まずはそれぞれの基本情報から。
クロスキャビン®
メーカー | 住江織物株式会社 |
---|---|
メッシュ (1インチあたりの縦糸・横糸の本数) |
200×200 (網目の大きさ 約80μm) |
色 |
|
素材 | ポリエステル |
サイズ | ブラック
ホワイト
(1m単位のカット対応などは、ご購入先へお問い合わせください。) |
耐用年数 | 2年以上 |
開口率 (網全体に対する 空洞部分の割合) |
約40% |
遮光率 | 約60% |
購入可能な場所 | インターネット販売のみ (ただし、網戸張替え業者等に都度問い合わせることで、「クロスキャビン®」での張替えを依頼することも可能。また、セイキ販売株式会社が扱うパネル網戸の「フィルター網戸」の網としても採用されている。) |
※「耐用年数」「遮光率」「開口率」「購入可能な場所」についての記述は、メーカーへの聞き取りによるものです。特に「耐用年数」「遮光率」についてはメーカー参考値であり、保証値ではありませんのでご了承ください。
※クロスキャビンは帝人フロンティア株式会社の登録商標です。
「クロスキャビン®」は、従来の張り替え網よりもはるかに細かい網目を持つ網戸用ネット。200メッシュという網目は、外の花粉もお家の中に入れさせないほど。
この「クロスキャビン®」は、単体で張り替え網として使用するだけでなく、既存の網の上から重ねるように設置して使用できます。
商品に触ってみて…
表面はツルツルとしていて網目も細かいため、「網」というよりも薄い布のようです。折り曲げてみるとそのまま折り目が付いたため、素材に繊細な印象を持ちました。
クロスキャビン®VT
メーカー | 住江織物株式会社 |
---|---|
メッシュ (1インチあたりの縦糸・横糸の本数) |
33×30 (網目の大きさ 約600μm) |
色 | ブラック |
素材 | ポリエステル |
サイズ | ブラック
(1m単位のカット対応などは、ご購入先へお問い合わせください。) |
耐用年数 | 5年以上 |
開口率 (網全体に対する 空洞部分の割合) |
約70% |
遮光率 | 未公表 |
購入可能な場所 | インターネット販売のみ (ただし、網戸張替え業者等に都度問い合わせることで、「クロスキャビン®VT」での張替えを依頼することも可能。) |
※「耐用年数」「遮光率」「開口率」「購入可能な場所」についての記述は、メーカーへの聞き取りによるものです。特に「耐用年数」「遮光率」についてはメーカー参考値であり、保証値ではありませんのでご了承ください。
※クロスキャビンは帝人フロンティア株式会社の登録商標です。
「クロスキャビン®VT」の特徴は、織り込まれている網が細いこと。通常の張り替え網の1/2以下の細さです。これにより、網目を小さくすることが可能になり防虫効果を発揮するだけでなく、風通しの良さも期待できます。
「クロスキャビン®VT」の VT は、V I S T A の略だそうです。vistaは「見通し」を意味し、「クロスキャビン®VT」には「風景などの綺麗な見通し」や「未来を見通す」という意味が込められています。
商品に触ってみて…
網の糸が細く網目も細かいため、一般的な張り替え網より軟らかいです。しかし、しっかりと「網戸っぽい」感触があり、「網戸として張るには頼りないな…」という印象はありませんでした。「クロスキャビン®」のように、花粉までガードするほどの網目は求めていない。小さな虫をガードできるほどの網目で十分、という方には「クロスキャビン®VT」をオススメします。
仕様の比較をまとめた
ここで、「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の基本情報を整理。ぜひ2つを比較しながら見てみてください。
製品名 | クロスキャビン® | クロスキャビン®VT |
---|---|---|
メーカー | 住江織物株式会社 | 住江織物株式会社 |
メッシュ (1インチあたりの 縦糸・横糸の本数) |
200×200 | 33×30 |
色 |
|
ブラック |
素材 | ポリエステル | ポリエステル |
サイズ | ブラック
ホワイト
(1m単位のカット対応などは、ご購入先へお問い合わせください。) |
ブラック
(1m単位のカット対応などは、ご購入先へお問い合わせください。) |
耐用年数 | 2年以上 | 5年以上 |
遮光率 | 約60% | 未公表 |
購入可能な場所 | インターネット販売のみ (ただし、網戸張替え業者等に都度問い合わせることで、「クロスキャビン®」での張替えを依頼することも可能。また、セイキ販売株式会社が扱うパネル網戸の「フィルター網戸」の網としても採用されている。) |
インターネット販売のみ (ただし、網戸張替え業者等に都度問い合わせることで、「クロスキャビン®VT」での張替えを依頼することも可能。) |
次は、実際に商品を使った比較をしていきます。
「クロスキャビン®」「クロスキャビン®VT」を使って比較
今回記事を制作するにあたり、それぞれの商品のサンプルをいただきました。2つの商品の特徴がより分かりやすくなるよう、サンプルを使って色々比較してみましたよ。
こちらは比較用に用意した手作り網戸です。網戸の枠がわかりやすいよう、柄入りのテープで装飾しています。
「クロスキャビン®」のカラーバリエーションはブラック・ホワイトの2色、「クロスキャビン®VT」はブラックの1色のみ。そこで今回は比較が分かりやすいように、同じ色同士(ブラック)で比べてみました。
比較する6つの項目
- 通気性
- 水の通しやすさ
- 網の見え方
- 強度
- 軟らかさ
- 切りやすさ
それでは、さっそく見ていきましょう。
通気性
網戸で気になるのはやっぱり風通しですよね。まずは網の通気性を比較します。扇風機で風を起こし、網戸にティッシュを貼り付けて、ティッシュのなびき方を見て測定しました。結果は以下の画像の通り。
違いが非常にわかりやすい結果となりましたね。写真からもわかるように、「クロスキャビン®」は風をあまり通しませんでした。一方で「クロスキャビン®VT」はティッシュが大きくなびきました。メッシュの違いからわかるように、「クロスキャビン®VT」の方が優れた通気性を持っています。
水の通しやすさ
雨水が網戸を通過してお家の中がびっしょり…という経験はありませんか?網戸は風だけでなく、水の通しやすさも気になるはず。霧吹きを使って、網戸に水をかけてみました。水滴の付き方を見てみましょう。
「クロスキャビン®」に受け止められた水滴は、塊のように集まっています。「クロスキャビン®」に吹き掛けた水の多くがガードされていることがわかりますね。「クロスキャビン®VT」も水滴を受け止めていますが、画像を見れば「クロスキャビン®」がより水を通さないことがわかります。
こちらは水を吹き掛けた網戸を外で撮影したお写真です。「クロスキャビン®」で受け止めた水滴が滴り落ちていて、まるで窓ガラスのように見えます。花粉やホコリなどの侵入防止効果にはじゅうぶん期待できそうです。
網の見え方
次に網の見え方の比較です。網の色によって景色の見え方も随分と変わってきますよ。今回実際に外に出て、網越しの景色を撮影してみました。
こちらも大きく違いの出る結果に。「クロスキャビン®(ホワイト)」越しの景色は殆ど視認できず、驚きの目隠し効果を発揮します。
一般的にはスッキリとした綺麗な景色を見せるとされるブラックの網ですが、「クロスキャビン®(ブラック)」は景色をややぼかして見せることが判明しました。一方で「クロスキャビン®VT」越しの視界は非常にハッキリとしています。他二つのお写真と比べて綺麗に映っていますね。
強度
網戸は住宅の一部になるものですから、網の持つ丈夫さも気になりますよね。実際にカッターナイフで網を傷付けて、強度を見てみました。キズの付き方はどうでしょうか。
「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」、どちらも同じ強さで刃を通しましたが、「クロスキャビン®」は、そのままカッターで網が切れてしまいました。より強度があるのは「クロスキャビン®VT」でした。
軟らかさ
網の軟らかさ・伸びやすさは、特にご自分で網を張り替える際、張り替えやすさに繋がる大事なポイントです。
網が軟らかすぎると、網を張る際にハリの強さを均一にするのが難しくなります。一方で、網が硬すぎると網をローラーで挿し込む際に力が必要になり、張替えが難しくなります。
「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」ではどうでしょうか。サンプルを実際に曲げたり伸ばしたりして、感触を比較してみました。
「クロスキャビン®」は、持つと布のようにくたっと曲がるのが特徴。繊細で軟らかいのですが、斜めに引っ張ってもあまり伸びませんでした。「クロスキャビン®VT」は非常に軟らかく、網戸としても扱いやすそうな質感です。引っ張るとよく伸びます。
切りやすさ
カットのしやすさも、DIYでは重要なポイント。実際に網サンプルをカットして、力加減やほつれなどを比較してみました。
どちらも力を入れることなく、軽く裁断することができました。特に「クロスキャビン®」は紙を切っているような感覚で非常に楽です。
断面の仕上がりはこちら。どちらも綺麗な断面で切ることができました。
比較結果のまとめ
この比較結果を簡単にまとめたものがこちら。どちらの網にも個性が出る結果となりました。
比較項目 | 比較結果 |
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通気性 |
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水の通しやすさ |
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網の見え方 |
|
強度 |
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軟らかさ |
|
切りやすさ |
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あなたはどっち?「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の選び方
今回は、防虫性能を重視した網である「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の比較を行いました。どちらにもその商品ならではの特徴が見られましたね。
今回の比較結果を基に、「こんなあなたにオススメ!」という表を作ってみました。張替え網を選ぶうえでぜひ参考にしてみてくださいね。
クロスキャビン® |
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クロスキャビン®VT |
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※ご紹介した性能は主観的な部分も多く、実際のご利用時の感想とは異なる場合があります。各製品のご利用にあたっては、製品付属の取扱説明書、またはメーカーwebページなどをよくご確認の上ご使用ください。