見てると赤ワインを飲みたくなる、超軽量レンガタイル「カルセラ」
こんにちは、武澤です。
窯業系サイディングは戸建て外装に約70%の割合で使われていますが、
- 板状なので、外からの影響を受けて長年使っていると反りがでる
- パネルになっているので、建物の動き(揺れなど)に影響を受ける
- サイディングにクラック(ひび)が入り、水を含み爆裂する
といったデメリットも。
そこで今回ご紹介したいのはサイディングに直貼りでき、レンガ調の外壁にリフォームできる超軽量タイル「カルセラ」です。
水に浮くほど軽いレンガ風タイル
「カルセラ」は玉川窯業株式会社から発売された超軽量セラミックレンガです。セラミックでできているため、雨風や紫外線といった耐候性に優れています。1枚あたりのサイズは縦 約65ミリ×横 約215ミリ×厚み 約15ミリ(寸法公差3ミリ)で、重さは約140グラムです。
表面はデコボコしていますが、裏面は平らなので板にそのまま貼れます(写真は表面の方です)。
比重も約0.85と水に浮くほど軽いため、既存のサイディング壁に直貼りも可能。
ちなみにタイルは一般的に断熱効果が弱くあたためにくい性質を持ちますが、カルセラは「発泡セラミック」という特殊タイル。密度の低いハニカム構造のためカットもでき、断熱効果0.36W/mkあります。
このように、丸ノコで現場カットもできます。
カルセラの施工事例
外壁リフォーム
(写真中央のスライダーを左右に移動することでビフォーアフターをご覧いただけます)
このように全面リフォームもできますし、
部分リフォームも映えます。
内装リフォーム
レストランの内装リフォームにも。古材調の床材との相性も良さそうですね。両面テープなどで、軽さを生かして簡単に壁紙の上からも貼れます。ブルックリンスタイルのカフェに仕上げる内壁材の決め手としても使えますよね。
他にもbarのカウンターの腰壁材にも使った事例もありました。靴のつま先でつきがちな腰壁汚れ対策にもなります。
カルセラの施工方法
外壁リフォーム時のカルセラの施工工程は大きく9つです。実際の施工動画はこちら。
【施工の流れ】
- 下地調査
- 足場仮設
- 高圧洗浄
- 付帯物取り外し
- 下地フィラー処理
- ジョイントテープ
- 墨出し
- 接着剤塗り
- カルセラ貼り
ポイントは「弾性接着剤によるタイル貼り」です。
カルセラの施工専門会社、株式会社カルセラワークスの辻井社長は言います。
「過去にテレビ番組で『タイルが突然落下する』という報道がありました。タイルの業界人にとって、これは大変不名誉なことです。でも実際これはタイル単体で落下するというよりも、タイルを付着するために使うモルタルによってこういう現象が起きてきます。
モルタルの弱点として、建物の動きに対する追従性がない為にゆれでクラック(ひび)が入りやすいこと、水を含みやすく冬場凍結すると膨張してクラックがひどくなることがあります。それらを踏まえ、タイル業界ではゴム状の弾性をもった弾性接着剤でタイル貼りを行います。カルセラも同様です。この材料であれば落下してくることはまずありません。その分扱いも難しく、へたに色々なところに付着してしまうと取れません。」
これらを踏まえ、外壁リフォームは専門の認定業者による施工となります。
DIY用はこちらの直販WEBサイトから購入できます。
施工期間
施工期間は約1か月です。
価格は?
参考価格として、材料費・工賃含め、約150㎡で300万円(税抜き、足場費用等は別途)です。
DIY用は25枚入りで3,780円~(税込)にて販売されています。色は10種類以上。サイズもLサイズとSサイズがあります。
まとめ
最近気づいたことに、照明の使い方で建材の印象がガラッと変わることがあります。以前の木毛セメント板もそうで、光に照らすと陰との比較でかっこいいです。
夜間は一部を照らすと、赤レンガ倉庫のような雰囲気も出せるかも。
実際に依頼のある方は
- ガーデニング好きな女性
- レンガでデザインされた家に住みたい若い方
が多いそうです。ぜひ味わってみてください。
▼超軽量セラミックレンガ カルセラ
https://www.karucera.jp/
▼カルセラ施工専門会社
http://www.karuceraworks.com/
この建材のポイント
オススメなのは? | レンガでデザインされたお家に住んでみたい方 |
---|---|
一番の強みは? | サイディングに直貼りできる |
施工の強みは? | 比重0.85と水に浮くほど軽く、持ち運び楽 |