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【地震対策】軽くて柔らかい天井材で、安心安全な天井ライフを送ろう!

帝人フロンティアの「かるてん」

こんにちは。カラオケでキーを下げるのはプライドが許さない、Mr.Tボーンです。突然ですが、皆様は地震対策をしていますか?私の家は築50年で、震度5にも耐えられるかどうか不安です。

家の中で特に怖いのは、天井板が落ちてくることでしょう。従来の天井板は石膏(せっこう)ボードや木材(合板)でできており、重いです。下敷きになったら身動きが取れません。天井板が落ちてくる前に素早く逃げることは不可能。平時から何らかの対策をしておかなければいけません。

そこで今回は、地震対策の天井材をご紹介します。

軽い天井材があった!帝人フロンティアの「かるてん

私は先程、「従来の天井板は重い」と書きました。「従来の」と付けたのは、その問題を克服した新しい製品が現れたからです。

帝人フロンティア株式会社(以下「テイジン」)から販売されている「かるてん」は、天井材の概念を一新した画期的な商品です。

かるてんの特徴

かるてんには、石膏ボードや木材の天井材にはない、様々な特徴・長所があります。

1.軽い!

最大の特徴は、何といってもその軽さ。「天井材は重くて丈夫なもの」という今までのイメージを打ち破りました。

天井材の軽さ比較 「かるてん」の軽さにビックリ!

実際に持ってみると、あまりの軽さに驚かされます。右手の石膏ボードと比べると、まるで大人と赤ん坊を抱っこしたときの違い。

中身が入っていると思い込んで、空のヤカンを持ち上げた経験はないでしょうか。持ち上がりすぎてビビる、あの感じに似ています(伝わるかな?)。

石膏ボードの厚み

これは石膏ボードの厚み。天井材としてよくある厚さでしょう。

かるてんの厚み

そしてこちらが「かるてん」。薄い。非常に薄いです。何も知らない人に見せて、天井に使うものだと答えられる人はいないでしょう。それほどの薄さです。

また、天井材としては非常に柔らかい。指で押すとへこみます。力を入れて折ると筋が残る場合があるので、その点は注意が必要とのこと。

2.静か!

後で詳しく述べますが、「かるてん」は不織布(ふしょくふ)を基材にしています。不織布は孔(あな)が多い構造なので、音を吸収するために効果的。室内が静かになります。

3.施工が楽!

「かるてん」は繊維でできているので、簡単に加工することが可能。カッター1本で6角形などの形も作れます。

「かるてん」6角形の天井

天井というと長方形のイメージですが、「かるてん」は自分好みの形にすることができますね。

4.楽しい!

「かるてん」はイラストをプリントできます。

「かるてん」はプリント加工をすることで、イラストを施すことができます。木の天井をじっと見ていると、木目が人の顔に見えたりします。一方「かるてん」では、じっと見るまでもなくデザインを楽しめますね。

開発のきっかけ

「かるてん」開発のきっかけは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災です。未曾有の大地震により、天井材が落下する被害が数多く発生。

天井材は「非構造材」に分類されており、当時は安全基準が明確ではありませんでした。そのため梁などの構造材は無事でも、天井板が脱落してしまったのです。

このことからテイジンは、落ちてきても安全な軽い天井材を開発する必要があると考えました。

「かるてん」の開発ストーリーについては、こちらの動画をご覧ください。

施工事例

テイジンの公式サイトでは、特に「かるてん」を勧めたい場所が列挙されています。
http://www.kal-ten.jp/security.php

子供や高齢者などが集まる場所である、保育園や介護施設。学校や病院。行政や企業の機密情報を扱うデータセンターにも促進しています。

では、実際に施工された事例を見てみましょう。

学校の図書室

かるてんを使った学校の図書室

多くの子供たちが学習する図書室。「万が一天井が落ちてきても大丈夫」という気持ちがあると、読書や勉強にも集中できます。

幼稚園の体育館

かるてんを使った幼稚園の体育館

小さな子供が集まる施設は、安全対策が最も重要。体育館は避難場所にもなるので、「かるてん」が特に効果的です。

カフェ

かるてんを使ったカフェ

「かるてん」は安全性だけではなく、清潔感や開放感があります。お洒落なカフェの雰囲気にも合いますね。

「かるてん」はどうして軽いのか

とっても軽い天井材「かるてん」。なぜここまで軽くすることができたのでしょうか。

軽さの秘密は素材にあり

「かるてん」は、不織布を中に入れた構造になっています。不織布とは、繊維を織らずに作る布のことです。繊維を織ったり編んだりせず、重ねて接着させることで布状にします。

不織布は繊維間の隙間が多く、保温効果や音を遮る効果があります。

テイジンは「V-Lapという自社製品の不織布を天井材に使用しました。軽くて静かな不織布。それを不燃性のガラスクロスで挟み込むことにより、火災対策もしています。

V-Lapの構造

「かるてん」と天井材のこれから

東日本大震災を受けて、国土交通省は天井材に対する方針を転換。「硬く・強く・重く」という従来の発想から、「軽く・柔らかく」という考え方に変わりました。

▼天井等の非構造材の落下事故防止ガイドライン – 日本建築学会
http://www.aij.or.jp/scripts/request/document/20130304.pdf

「かるてん」は、この新しい考えを形にする、その端緒を開いた製品なのです。そこには開発に携わった人々の試行錯誤がありました。震災を悲しむだけで終わらせず、自らの仕事に繋げる姿勢は私も見習いたいです。

近い将来、「かるてん」が日本の天井材におけるスタンダードになることでしょう。私も天井にどんなイラストを描くか、今のうちから考えておきます。

▼帝人フロンティア株式会社
https://www.teijin.co.jp/

また下記のページでは、「かるてん」施工の様子が動画で紹介されています。参考になりますよ。

▼超軽量天井材「かるてん」 安心・快適な空間をつくる|帝人フロンティア
http://www.kal-ten.jp/lineup/02.php

この建材のポイント

オススメなのは? 地震の際に天井板が落下する危険に備えたい。
一番の強みは? 非常に軽いので、万が一落下しても安全。
施工の強みは? 施工が簡単。カッター1本で形を変えられる。
建材ダイジェスト 編集部

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