和紙壁紙だけど水玉のように撥水する「玉紙」は、これまでの水にぬれやすい弱点を克服した越前和紙だった
これまで和紙の壁紙というと水に弱いデメリットがありました。そんななか「玉紙」は超撥水機能をもっています。
超撥水和紙壁紙 玉紙
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水を玉のように弾く様子から名付けられた「玉紙」は、ケイ素による特殊な加工によって水・塵・埃を弾きます。
実際に水がはじくのか、こちらの記事で実験しています。
そもそも和紙は目が粗い分、通気性が良く壁紙として使用すると結露・カビを抑える特長をもっていましたが、水には弱いデメリットがありました。玉紙はその課題を解決した越前和紙の壁紙です。
「玉紙」のテクスチャは全7種類で「もみ」「梨地」「壇」「民芸」「雪舞」「雲華」「さらり」です。実際にサンプルをもらったので見ていきましょう。
1.もみ
実際に手揉みしている「もみ」。人気シリーズのひとつで全10色です。
施工写真はこちら。和の雰囲気たっぷりの部屋ですね。右の壁に使われていて、寄りかかると和紙がやさしく受け止めてくれそうです。
2.梨地
昔からある、みかんの皮や梨の皮のような表面です。こちらは全6色です。
正面の白壁と紺色の壁に使われ、モダンな雰囲気を醸し出しています。
3.壇
横にスジの入った模様で、これも人気シリーズのひとつで全10色です。
楮の黒皮入りもあります。
4.民芸
表面がツルッとしていて、和紙そのもののようなシリーズ。全6色です。
個人宅和室の天井に使われた例です。ただの板張り天井ではないところがオシャレ。
5.雪舞
雪が舞ってますね~。雪の正体は紙チップ。このシリーズは在庫が無くなり次第廃番で全3色となっています。
6.雲華
こちらは和紙の質感が楽しめる仕上がりになっています。全5色。
黒い部分がそうで、アクセントクロス代わりに使えますね。
7.さらり
撥水に加え、調湿機能を持ったシリーズです。珪藻土壁紙の1.8倍の30g/㎡となっています。天然ゼオライト、カルシウム、水を合成した調湿粉体を使用しています。全2色です。
白い部分がそうで、縦に線が入っているように見えるのは重ね貼りされているからです。重ね貼りする理由は和紙が水分を吸って縮む場合があり、予め伸縮する分を加味し目すきを防ぐためです。逆に言えば重ね貼りされている壁紙は、本物の天然素材の証とも言えます。
施工方法は天然素材の壁紙と同じで、ビニールクロスとの違いはジョイント部分で重ね貼りができます。価格は「もみ」「梨地」「壇」「民芸」「雪舞」は920mm×3000mm乱で、1,400円/m(税別)、「雲華」「さらり」は920mm×5000mm乱で1,000円/m(税別)です。福井県でリフォームする場合、県産材と同時に使うことで最大25万円も補助額もらえるなど、地場産業に根差した建材です(補助金情報はこちら)。
この建材のポイント
オススメなのは? | こじゃれた壁紙でリフォームしたい! |
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一番の強みは? | 超撥水機能をもつ! |
施工の強みは? | 通常の壁紙と同じように貼れる |