遮熱する漆喰外壁!?日本プラスター「漆喰くるむ-外」
今回はご紹介するのは「漆喰の白い壁は魅力だけど、カビや藻が生えるし年月が経つと朽ちてしまう…」そんな施主さんを頷かせる漆喰製品です。
2016年3月8日(火)~3月11日(金)にかけて開催された「建築・建材展」に出展されていた日本プラスター株式会社(栃木県佐野市)の「漆喰くるむ-外」を取材しました。
いつまでも白く美しい、これまでの常識を覆す漆喰
漆喰は元々防カビ効果や遮熱効果がありますが、日当たりが悪い場所ではどうしてもカビなどが生えてしまいます。
漆喰を作り続けて87年、日本プラスターさんが開発したのはそんな漆喰の性能をひと回りパワーアップさせた商品「漆喰くるむ-外」。汚れやカビ、藻を寄せ付けず熱を遮り、施工もしやすい理想的な漆喰です。
漆喰くるむ-外のココがすごい
- 確かな遮熱性!その差はなんと13℃
- いつまでも美しい!洗浄効果があり、カビや藻にも強い
- フタを開ければすぐ使える!
1. 確かな遮熱性!その差はなんと13℃
驚いたことにこれまで漆喰の遮熱効果は主に「色」によって発揮されていました。なんと白漆喰の「白」が日光の反射をしていたために結果として遮熱効果があったという事実。
そこで日本プラスターさんは確かな遮熱性を漆喰自体に持たせました。
結果として他社エマルション系塗材(白)と表面最高温度を比較すると13℃もの差が。また屋外に20ヶ月置いた状態での表面最高温度の上がり幅はたったの0.8℃でした。
左が漆喰くるむ-外で右が一般的な塗材です。右の一般的な塗材に比べて少し熱く感じました。
2. いつまでも美しい!洗浄効果があり、カビや藻にも強い
汚れにくさもポイント。以下の曝露実験で 32ヶ月間を経て他社品がくっきりと色の境目が出ているのに対し、漆喰くるむ-外はほぼ色が変わっていないのが分かります。
漆喰くるむ-外が汚れに強い理由は「親水性」です。雨水が表面を流れるだけで汚れが残る従来品と違い 雨水が汚れを浮き上がらせて一緒に流れていくため、よりキレイさが保たれます。
また防カビ・防藻性が高く、カビや藻の抵抗性実験をみてもカビや藻に対して強いことが分かります。
3. フタを開ければすぐ使える!
さらに缶のフタを開ければすぐに塗り始められるペースト品であることも強み。練り混ぜ場やミキサー置き場を用意する
従来の漆喰とは違います。
ちなみに施工方法はこちら。
施工後の乾燥も早く低温でも乾きやすいので、最終養生期間を約10日も圧縮できます。
標準仕様
商品名 | 漆喰くるむ-外 |
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適用部位 | 外壁 |
標準塗り厚 | 約1.2mm※ |
適用下地 | モルタル・コンクリート・アクリル塗料・ウレタン塗料・アクリルリシン・セメントリシン・合成樹脂エマルション系仕上げ材・漆喰、など |
荷姿 | 18kg(プラスチック缶) |
施工面積 | 約9m2/缶※ |
設計価格(税別) | 5,000円/m2 |
※パターンや下地の状態によって前後します。
JIS A 6909(建築用仕上塗材)による試験結果
初期乾燥によるひび割れ抵抗性 | ひび割れなし | |
---|---|---|
付着強さ | 標準(N/mm2) | 2.9 |
浸水後(N/mm2) | 2.8 | |
温冷繰り返し | サイクル後の塗膜 | 表面にひび割れ、剥がれ及び割れなし、著しい変色なし |
サイクル後の付着強さ(N/mm2) | 2.2 | |
耐洗浄性 | 剥がれ、磨耗による基材の露出なし | |
耐衝撃性 | ひび割れ、著しい変形及び剥がれなし | |
耐アルカリ性A性 | ひび割れ、剥がれ、膨れ及び軟化溶出なし、浸さない部分に比べて、著しいくもり及び変色なし |
安心してください!生えません。
「漆喰を使いたくてもカビや藻が生える…」と断念されやすい漆喰。日本プラスターさんはそんなお客様の不安を1つ1つ解決し、漆喰くるむ-外を開発しました。
この製品によって漆喰がもっと身近な選択肢になるのではないでしょうか。
この建材のポイント
オススメなのは? | 白い壁が良い!でもカビや汚れはイヤ |
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一番の強みは? | 高い遮熱性、防カビ、防藻性 |
施工の強みは? | 練り混ぜ不要で乾燥スピードも早い |