知らないと損!?マンションに設置できる引込扉「La PORTA(ラ・ポルタ)」
今回は、業界初の引込扉ユニット工法「La PORTA(ラ・ポルタ)」についてご紹介します。
この製品を開発するにあたってどのような事情があったのか?
住スタイルTOKYO2016にて日本プロファイル工業(福井県越前市)に取材しました。
分譲マンションリフォームで出来なかった引込扉の設置
いままで、分譲マンション等の軽量鉄骨下地の間仕切壁には引込扉を設置することはできませんでした。
理由は、間仕切壁の厚さが標準で70mm(軽量鉄骨下地45mm+石膏ボード12.5mm両面の場合) だから。
壁厚が薄いので壁の中に扉を引込することが難しく、部屋の出入口は見込90mmの片開扉とするのが一般的です。
ちなみに在来木造住宅の場合は、間仕切壁の厚さは130mm(下地間柱105mm+石膏ボード12.5mm両面の場合)あり、引込できます。
つまり壁厚によって、設置できる扉には制限がありました。
ユニット化で問題解決!3つのニーズと3つのメリット
日本プロファイルさんは、設置できる壁の制限を取り払える商品を約1年かけて開発。
それが「La PORTA」なのです!
ターゲットは、大手不動産会社などの分譲マンションにお住まいになってしばらく経ったOB顧客。
なぜなら6〜7年生活すると家族構成や住まい方が変化し、扉に関して以下3つの要望が出るからです。
OB顧客の要望
- 子どもが大きくなった事による、間取りの変更をしたいという要望
- 物が増えた事による、収納スペースの確保をしたいという要望
- 開口幅の確保や入り口を引き扉にしたい、バリアフリーに対応させたいという要望
これらの要望に対して従来は、オーバーハング引き扉や片側袖壁付の引き扉にするのが一般的でした。
ところが引込扉ユニット工法「La PORTA」は、扉と袖壁を一体化したユニット。
この商品により、引込扉という提案ができます。
この商品には次の3つの特徴とメリットがあります。
「La PORTA」3つの特徴とメリット
- 引込扉にすることで、扉を隠せてスッキリと見せることができる
- 両面に袖壁があるために、壁面を有効に使える
- 従来では強度的に難しかった袖壁部分に棚を作ることができる
特に「2.両面に袖壁があるために、壁面を有効に使える」と「3.従来では強度的に難しかった袖壁部分に棚を作ることができる」のメリットにより、従来では引き扉としては不可能だった、袖壁部分にもハンガーパイプ付きの棚を取付けることができます。
具体的には、空いている部屋やスペースをウォークインクローゼットにする。
こんな、空間を有効に活用できる提案も可能に!
不可能だった納まりを鋼板が可能にする!
限られたスペースを有効活用できるよう、不可能だった納まりを可能に。
その上で、強度を高める工夫もされています。
袖壁・扉部分は鋼板下地にして、強度を確保。
そのため、仕上げのうえからマグネット掲示板として使うことも可能です。
また、扉そのものの剛性があるため、扉を鏡面仕上げとするオプションもあります。
従来の引き扉では、力が加わると扉の鏡面仕上げ面も歪んでしまいます。
その歪みにそって鏡の映像も変形。
歪みを目立たせてしまう結果になってしまうんですね。
その弱点も解決しています。
一例としては、キッチンをこだわってデザインするときには、キッチンの面材は重要な要素です。
出入り口の扉もそういった質感に合わせて鏡面仕上げを使い、キッチンとの統一感をもたせる提案をすることも可能に。
この鏡面仕上げの製造方法は日本プロファイル工業さんで特許を取っています。
デザイン | ・フラット ・サイドスリット ・センタースリット ※上記以外のデザインに関しては、ご相談に応じます |
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サイズ(天井高) | 2400、2500、2600、2700 |
サイズ(開口寸法) | 675、775、875、975 |
商品種別 | 引込扉、2枚引込扉、3枚引込扉 ※開き扉、引違扉、クロゼット扉、玄関収納扉も対応します |
仕様 | 扉 : オレフィンシート貼り 袖パネル : 特殊パネル 枠 : オレフィンシート貼り |
扉表面材 | |
機能金具 | 引手、双方向ソフトクローズ上ローラー、上レール、下部ガイド |
特徴 | ・収納壁は強靭で反りが生じない特殊パネルで構成し、従来の反りと強度の課題を解決【特許出願中】 ・反り防止機能により、扉高さ2700mmで反り幅1.5mm内を実現【特許出願中】 ・開口枠+収納壁+扉のユニット構法により、コストと施工時間の短縮を実現 |
天井高2700mmまで可能なフルハイト扉
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「La PORTA」の特徴としてもう一つ、ソフトクローズ機能つきで天井高2700mmまで製作が可能というのがあります。
製品の仕様や価格については今のところ、「機能・サイズごとにお見積りさせていただいています」とのことでした。
この建材のポイント
オススメなのは? | 飽くなき探求心を持った、空間を有効活用したい人! |
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一番の強みは? | 丈夫で意匠性が高く、アイデア次第でいろいろできそう |
施工の強みは? | ユニット化されており加工・設置の手間が少ない |