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【STONE:#05】石材をもっと身近に。ワンポイント使用で個性的な家を作ろう!

【STONE:#05】石材をもっと身近に。ワンポイント使用で個性的な家を作ろう!

海外ドラマで見た石造りの家が欲しいと思っても、現在の日本では全面石造りの住宅は難しいでしょう。建築基準法における耐震性能の問題で、石だけの柱や壁が数値的に引っかかってしまうからです。それでも外壁材や内装材としては可能なわけですから、鉄骨やコンクリート造などで構造的な問題をクリアすれば、内外装にふんだんに『石材』を利用した住宅は可能となります。

他方、コスト面が気になるかもしれません。『石材』による外装は、一般的な外壁材に比べれば材料費も工賃も高くなる傾向にあります。

そこで、おすすめなのがワンポイント的に『石材』を使うデザインです。

大谷石を使った内装

玄関ホールとリビング壁面に大谷石を使った事例。 左:玄関ホール 右:リビング

出典 : 大谷石産業株式会社

玄関周りのファサードに『石材』を使ってみるとか、リビングの壁を一部だけ『石材』を使用してみるとかです。これならコストも抑えられますし、選ぶ『石』の種類によっては思った以上の雰囲気を演出できるのではないでしょうか。もちろん、玄関やリビング以外の場所でも『石材』の持つ魅力は無限大です。なにか人と違うところがある家づくりをしたいとお考えなら『石材』を使うことを考えてみてはいかがでしょうか。

村上大理石が手掛けた、薪ストーブ壁面の石

石種:トラバーチン 色:ダークベージュ

出典 : ストーンファクトリー (村上大理石株式会社)

最近はやりの薪ストーブなどは、防火対策のために周辺の壁材の防火性能を高めることが必要ですが、『石材』の壁なら防火性能はダントツで、何より醸し出す雰囲気がワンランク上の上質なリビングルームを演出できます。石やレンガを使った暖炉などにも同じことが言えます。また、日本的な囲炉裏が欲しいとお考えなら囲炉裏自体の床面に石を使用したりできます。ちなみに上の写真ではトラバーチンを使用しています。

石畳を敷いた中庭の例
また、中庭=パティオを間取りに組み込んでみるのも住宅のデザインでは面白いアクセントとなっているようです。この中庭の床面を『石』にしてみたり、ベンチやテーブルなどを『石』で作ったりしてみるのも面白いかもしれません。日本的な庭だと石灯篭や自然石を配置したりするのが一般的ですが、数寄屋造りの純和風建築ならマッチしますが、現代的な一般住宅だと少し合わないような気もします。『石』には、なんといっても自由な発想にこたえる独特の存在感があるのですから、和洋のデザインにこだわらず住まう方の個性で『石』を使ったほうが、面白い雰囲気のある住宅ができるのではないでしょうか。

キッチンに石窯を作るのもありかもしれません。

キッチンに石窯を使うのもアリ
イタリアンレストランでよく見る石窯ですが、ご自宅のキッチンに組み込んでしまうというのも意外で面白いアイデアです。もちろん防火対策や排煙対策等の工事は必要ですが、小さな石窯なら石材自体のコストは低く抑えられるので現実的かもしれません。

石窯で人気なのは「大谷石」と呼ばれる国産の石で、耐熱性と加工性に優れています。最近では便利な石窯キットとして販売されていたりもします。新築時だけでなくリフォームの目玉として組み込んでみてはいかがでしょう。ピザパーティやパン作りなど家族みんなで楽しめる時間が期待できますよ。

最後に。

5回にわたって『石』の魅力と建築、そして住宅とのかかわりについて考えてみました。石を活用してきた歴史と知恵はまだまだこれからの時代も発展していきそうです。住宅の進化は、結局は住まう人の心の問題によるところが大きいのも事実です。AIなどの便利な側面はもちろん享受していくことが大切ですが、『石』の持つ不思議な存在感と飽きない魅力はまた別の側面として心に大きく響いていくのだと思います。

どうぞ『石』をもっと身近に使用してみてください。きっと毎日の暮らしが大きく変わっていきますよ。

この記事のポイント

  • 日本で石造りの家を建てることは、法的・費用的に難しい。しかしワンポイントのデザインとして石材を使うことはできる。
  • 薪ストーブ、中庭の床、石窯など、石材は上質なアクセントとして機能する。
  • 石の魅力は、住む人の心によって磨かれる。
DOUBOKU

DOUBOKUライター

コピーライターとして主に不動産関係や建築関係のメディア系のライティングに携わってきました。個人的には江戸時代以前の建築物が好きで昔ながらの大工さんや職人さんの技に惚れ込んでいます。建築材料の進化は快適性能を大いに向上させましたが、少し寂しい気もしたりしています。そんなレトロな視点で今の時代を切り取っていきたいと日々想い続けています。写真は恥ずかしいのでうちのワンコでご勘弁を。
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