天窓から雨漏りしていない人にこそ読んでほしい!天窓交換のベストタイミングとは?
みなさんのお家に天窓(トップライト)はありますか?
- 採光
- 通風
- 排熱・換気
- 夜、星空がきれい
といった魅力がある天窓。
最近では洗面所・浴室・トイレといった水回りへの施工事例も増えています。
>>天窓(トップライト)の施工事例まとめ【洗面所・浴室・トイレ編】
でも、もし築20年以上経つのであれば一度点検した方がいいかもしれません。
今回世界のトップブランドとして76年目を迎え、日本法人では36年目を迎えてYKKAP・三協立山にも納入している日本ベルックス(株)に取材してきました。
1. 天窓をとりかこむ実状
設置後20年超の古い天窓ならびに設計耐用年数を超えた天窓の数は、国内では100万台に上るといわれています。
当時15社以上の天窓メーカー(松下電工、トステム、新日軽、三協立山、YKKAP、不二サッシ、三和シャッター、文化シャッター、旭硝子、東洋化学、明治アルミ、ロトー、ブラース、エストフェラー、マーヴィン他)がありましたが、現在では三協立山・YKKAP・リクシル・ベルックスの4社のみとなっています(三協立山・YKKAPはベルックスとOEM販売。製造メーカーとしてはベルックスとリクシルの2社のみ)。
今となっては各メーカーの部品供給も終了時期を迎えており、20年超の天窓となると修理したくても直せないケースが増えています。
2. 古い天窓を使い続けると…?
そんな実状を抱えた古い天窓。使い続けることで次のようなリスクも増えてきます。
- 雨漏り
- 開閉不良(開閉するタイプのみ)
- ガラスのひび割れ
- 窓枠の腐食
- ブラインド劣化
これらの対処法として、
- 外す
- 修理する
- 交換する
の3つの選択肢がありますが、
- 部品供給が現在終了している
- 雨漏れがなくても、窓枠は腐食しているケースがある
- 最近の天窓性能が約20年前と比較し進化している
ため「3. 交換する」ケースが結果的にほとんどだそうです。
3. 天窓交換のベストタイミングは?
雨漏りしたり、ガラスが割れた場合であれば「すぐに交換しなきゃ!」とわかりますが、特に不具合もなく20年超えた場合いつ交換したらいいのでしょうか?
日本ベルックス社によると、
「屋根の塗装・葺き替え(ふきかえ)といった屋根リフォーム時が防水の確保にもコスト的(足場代など)にもベストです。従来では、屋根葺き替え工事の際に古い天窓はノーメンテナンスでそのまま放置されることが一般的であり、せっかく屋根をリニューアルしても設計耐用年数をはるかに超える古い天窓がその後のトラブルの原因となるケースがあります。」(日本ベルックス社)
屋根をリフォームしても、天窓がほったらかしであれば片手落ちということですね。そもそも天窓にも寿命(=設計耐用年数 約20年)があると知られていないのも原因かもしれません(ちなみに私は知りませんでした…)。
詳細をまとめると、次のようになります。
【天窓交換のベストタイミング&費用】
- 築20年以降で、屋根の塗装・屋根のカバー工法
→交換推奨(理由 : 20年目以降、多くの天窓はアフターフォロー期間切れとなり、その間に雨漏れなどの問題が発生する可能性が大きいため) - 築30年、屋根葺き替え時
→交換必須(理由 : 対応部品も無くメンテナンスが不可能。下地の防水も切れ、限界状態であるため) - 計15万円~(天窓本体5万円~ + 工事10万円~)
参考① : 窓枠の腐食進行度から判断する方法(築20年目の判断基準)
天窓を実際にみても判断できます。おおきく4段階あります。
軽度A : 窓枠、サッシのどちらかに1辺が3cm角または10㎠未満の水染み・変色が1か所以内見られる
軽度B : 窓枠またはサッシに1辺が5.5cm角または30㎠未満の水染み・変色が2か所以内見られる
重度A(交換推奨) : 窓枠またはサッシに1辺が5.5cm角または30㎠未満の水染み・変色が2か所以内見られる
重度B(交換推奨) : 窓枠に1辺が5.5cm角または30㎠以上の水染み・変色が3か所以上みられる
最後の2つ
- 重度A : サッシに1辺が5.5cm角または30㎠以上の水染み・変色が2か所以上みられる
- 重度B窓枠に1辺が5.5cm角または30㎠以上の水染み・変色が3か所以上みられる
の場合は交換推奨です。パッと見た感じ、たしかにやばそうです…。
参考② : 屋根材・屋根塗装の耐用年数
ちなみに屋根材の耐用年数、屋根塗料の耐用年数もちょっと気になったので調べてみました。これらのタイミングで天窓交換も点検すると良さそうです。
引用元 : 屋根塗装をするにはどの時期・季節が正解?間違えないための事前知識
引用日 : 2017年5月29日引用元 : 屋根を塗装するべき時期や価格が全てわかる4つの目安!
引用日 : 2017年5月29日
夏に向け、暑さ対策に遮熱塗料を塗る機会も増えてきそう。そのタイミングに合わせるのも手ですね。過去に遮熱塗料も記事にしていますので、よければご覧ください。
4. 天窓交換の施工事例
事例① ガラス割れ・開閉不良で屋根カバー工法(YKKAP 0808 → VELUX VSE M02)
YKKAP品からベルックス品への交換事例です。こちらの天窓はフル装備品で電動開閉、リモコン、ソーラーブラインドに対応しています(天窓交換費用 : 約35万円、工期 : 1日)。
事例② お風呂場の枠腐食で屋根カバー工法(VELUX GGL-101 → VELUX GGU-C02)
浴室の天窓の交換事例です。湿気や汚れに強く、浴室や水回りに最適な樹脂枠です(天窓交換費用 : 約20万円、工期 : 1日)。
事例③ガラス割れ、ブラインド劣化
築23年のアパートの天窓交換事例です。既存のスレート材をはがし、開口部の面積を広げています。大家さんが空室対策&家賃1万5千円UPを見込み約2年で回収した事例(費用: 約26万円、工期: 1日)。
いずれも足場代やクロス張替費などは別途必要です。
この他通常のFIX窓の場合、約15万円程度から交換可能です(工事代込み)。
まとめ
最近では室内にふきこむような雨が降ると、自動で閉まる天窓も登場しています。無線式のリモコンタイプや、配線不要のソーラータイプの電動ブラインドも設置できるなど、おもしろそうな天窓があり、私もカタログを見て久しぶりにテンション上がりました(笑)
築20年経過している方は、一度点検されてみることをおすすめします。
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こちらの天窓(トップライト)記事もいかがですか
日本ベルックス – 北欧デンマーク生まれの天窓 (トップライト) 専門メーカー
http://www.velux.co.jp/
この建材のポイント
オススメなのは? | 築20年、特に何の問題も感じていない方 |
---|---|
一番の強みは? | どのメーカーの天窓でも交換OK |
施工の強みは? | 屋根リフォーム時にあわせて出来る! |