【徹底取材】プレウォール工法で有名なウッドリンクラボに行ってみた!
Yes, sir!
カタログ三等兵、建材紹介の任務を開始します!
施工も短縮でき、高性能な断熱材の情報をゲットした編集長。ご好意の結果、今回ウッドリンク(富山県高岡市)さんの「ウッドリンクラボ」を取材させていただけることになりました!今回はその全容を実況報告します!
ラボの開設目的は、工務店の受注支援!
入口でまず目に飛び込んできたのが杉のルーバー。ウッドリンクさんの根幹をなす、製材技術を活かした商品です。そして次に進むと開けた空間が。
ウッドリンクラボは2013年9月に開設。「弊社はもともと製材屋。いくら工務店さんであっても、木材や家の構造についての説明はハードルが高いもの。開設目的は工務店さんの受注支援なんです。ここの空間では工務店さんとお施主さんが一緒に来訪して打ち合わせするためのスペースを提供しています。」と語る原野専務。
ウッドリンクさんは木材のプロとして第三者の立場からご案内するという流れ。月2回はイベントも開催していますよ。
このスペースの床材もウッドリンクさんの製品。
五感で学べる、3つの体験ゾーン!
さらにすすむと、3つの体験ゾーンが待ち受けておりました。
1. 森と木のゾーン
最初は「森と木のゾーン」。木の重さ・硬さ・温かみ・香り・実際の使い方等あまねく体感できます。
編集長も「イぺが重い!木によって硬さ違う!叩いたときの音からして違う!冷蔵庫で同じように冷やしてるのにスギは暖かく感じる!」と終始興奮しっぱなし。意外と知らない木材の本質。五感で実感できる仕掛けが満載であります!
さらに進むと、含水率ゼロで、水を含んでおらず吸わない木材を発見!腐らないためウッドデッキに30年~40年使うことができるおもしろい床材でしたよ!
2. 省エネゾーン
次の「省エネゾーン」では、気候特性を数値で示しながらパッシブ設計をご説明いただきました。自然エネルギーをうまく活用する設計を行うことで、節電につながる!
地域ごとの季節に応じた風向きや強さを数値で示した資料です。こんな提案されたら、施主は嬉しいですね~。「心地よい風を感じてビールを飲むには、ここに開き窓をつけ、さらに右開きにすれば大丈夫です!」な~んてね。
太陽の日差しのお話も。庇(ひさし)の長さや季節で変わる太陽緯度によって、日光の取り込み方がどう変わるのかを教えて頂きました。
落葉樹は夏葉っぱが生い茂げるため遮光効果が増し、冬は落葉するため採光度が上がるという説明も。知っているようで知らないことばかり。
次は構造体のお話。断熱材そのものが比較されており、ここではフェノールフォーム・グラスウール・硬質ウレタンフォームが展示。
それらを壁にはめ込んだ場合の比較展示もありましたよ!とてもわかりやすい!
一番左がウッドリンクさんのプレウォール。壁の中に断熱材がはまっているんです。なので見た目もすっきり。
真ん中が吹付ウレタン。右がグラスウール。どれがいいかは明らか。
各断熱材のスイッチ回りも断熱材によって、全然違いますね。
3. 耐震ゾーン
最後に耐震ゾーン。「試験棟」と呼ばれており、大学や研究施設と同じ精度の実験設備を設置。当初は研究開発で実験を行っていましたが、順番待ちにより改善スピードが遅いこともあり、思い切って購入されたとのこと。月2回のイベントで、従来の筋交いとプレウォールの比較実験も。
実際にプレウォールを使った家がこちら。
靴を脱いであがれます。
多少ズレた釘打ちでも法律内に収まるよう、ピッチは250mmでマーキング。
施工負担の軽減のため、工場でマーキングし出荷となりますので楽ですね。
窓の寸法に合わせた異形も制作可能。プレウォールの場合、屋根勾配がわかれば工場でプレカットするため、きっちり収まります。在来工法だと7~10日かかるところ、プレウォール工法だと1日で出来るのも強み。
引き続き、プレウォールの開発背景インタビュー!
いかがでしたでしょうか。ここで掲載できたラボの様子はほんの一握り。
それほど実際のラボは充実しています。具体的には、
- そもそも木材とは何か
- 断熱材はどれがいいのか
- 自分の住む地域にあった間取りは何がいいのか
- 耐震補強の仕組み
など、家を建てるなら知っておきたい基礎知識が体感型で学べるウッドリンクラボ。次回は人気急上昇中のプレウォールの開発背景に迫ります!
ウッドリンクラボのページ → http://www.prewall.jp/factory/