家の網戸は本当に18メッシュか、実際に測ってみた。
目次
Yes,sir!
最近なぜか虫に刺されることが多いカタログ三等兵です!
建材紹介の任務を開始します!
前回網戸の虫侵入対策として「網戸の虫対策に知っておくべき網目サイズ別建材5選」を書きました。記事の結論は「まず自宅の網戸のメッシュサイズを把握しよう」ということだったのですが、ところでみなさんはご自宅の網戸のメッシュサイズを把握していますか?
他サイト等によると「一般的な戸建て住宅の網戸は18メッシュ」が通説となっています。ちなみに通説の18メッシュは1.15mm幅の四角形ですから、体長が1.15mm以下の虫(センチニクバエ、チョウバエ)は侵入してしまうんです(下記参照)。
引用元 : RESTA DIY DHOPホームページ
引用日 : 2016年8月8日
そこで今回建材ダイジェスト編集部では、その通説が本当かどうか実際に自宅網戸の目開きをノギスで調べてみることにしました。
結果を知るのはちょっと怖い気もしますが、それではまいりましょう!
①築30年の1階リビングの掃き出し窓
まずは築30年の私の自宅、1階リビングの掃き出し窓の網戸です。風通しをよくするため開けることが多い窓ですが結果は
1.27mm。むむむ、通説の18メッシュよりも網目が大きいではありませんか。1.27mmの目開きはJIS規格によると約14メッシュに該当します。センチニクバエ、チョウバエ入り放題…。
②2階のベランダの掃き出し窓(1つ目と同一物件)
続いて2階のベランダの掃き出し窓です。こちらも家全体の風通し&換気のためよく開けっ放しにしています。結果は
1.23mm。さっきとほぼ同じで14メッシュですね。
以上ここまでの結果を考察すると、「通説18メッシュ」は私の家にはあてはまらず14メッシュという結果でした。通説18メッシュの方がマシではありませんか。
築年数が大分経った家だからなのでしょうか。最近の家では違うのでしょうか。
というわけで、次は築年数の浅い戸建て住宅を調べてみましょう。
③築2年目のリビング掃き出し窓
次の物件は2014年12月に完成したばかりの築2年目の戸建て住宅です。まずはリビングの掃き出し窓を測ってみると、結果は
1.07mm。先程よりも幅-1.6mmと約18メッシュに該当する結果に。通説通りですね~。
④2階寝室の窓
次は2階寝室(和室)の引き違い窓を測ってみましょう。
こちらも1階掃き出し窓とほぼ同じ1.08mm。さっきとほぼ一緒ですね。
⑤トイレの窓
最後に1階トイレの窓です。結果は
やはり同程度の1.08mm。こちらの物件では通説通りの18メッシュということが明らかになりました。さらに、同一物件内で部位別によるメッシュサイズに違いがないこともわかりました。
⑥ホームセンターで売っている網戸
最後はホームセンターで売っている戸建て用枠付き網戸「OKアミド(川口技研)」も調べてみましょう。
1.26mmと私の家の網戸とほぼ同じ結果に。これも14メッシュぐらいですね~。
まとめ : 新しい家だと18メッシュでしょう
計6つの測定場所の内、築年数が2年目の家についている網戸3つが通説18メッシュ通りだと確認できました。一方、築30年の家の場合は18メッシュよりも幅の広い(=虫が入りやすい)こともわかりました。
【結果】
- 築30年目の戸建て住宅…14メッシュの網戸
- 築2年目の戸建て住宅…18メッシュの網戸
- ホームセンターで売っている網戸…14メッシュ網戸
ただ、築2年目であっても18メッシュであることもわかりました。施主からすると「網戸のメッシュサイズ、いかがいたしましょう?」と一言工務店・設計士からの提案ぜひほしいです。後で張り替える手間を考えるくらいなら予算出しますよ。YKKAPでも網戸の虫侵入対策用の特設ページを開設しているくらいですから、網戸の虫対策ニーズ高いです。お盆休み中に一度メッシュを見直してみてはいかがでしょうか。
次は「築○年目から通説18メッシュでないの?」と確かめたいですね。
以上、カタログ三等兵でした!