【木製玄関ドア】レッドシダーの乱貼りが人気急上昇中「スペリオル」
おはようございます。武澤です。
今回、レッドシダーのミックスカラーが人気の木製断熱玄関ドア「SUPERIOR(スペリオル)」を見つけましたのでご紹介します。
あえての乱貼り
「SUPERIOR(スペリオル)」は株式会社コシヤマから発売中の木製断熱玄関ドアです。規格サイズは横990mm×縦2220mm×厚み56mm。オーダーメイドでサイズ調整可能なため、新築に加えリフォームでも大丈夫。デザインはよこばり6種類(上段)、たてばり6種類(下段)の計12種類あります。ここからさらに材種と塗装を指定できます。
材種(木の種類)は4つで、塗装は全7色。なかでも1番人気はレッドシダー(Aタイプ : ミックスカラー/乱貼り)&クリア塗装。木の質感を楽しみたい30代に特に人気。
「これまで黒や白といった色が混ざった木材は使わないのが建具屋として当たり前。ただ最近はプリント技術がすごくて、良かれと思い柾目でそろえると『偽物に見える』と言われる時代。そんななか、より本物の木らしさを演出できる乱貼りが人気ですね」(専務取締役 腰山氏)
たしかに私も別件で取材したときに「節なし品より、節あり品の方が好まれるんですよね」といった声がありました。
施工事例
ここからは施工事例です。実際どんな事例があるのか、見ていきましょう。
1. 家族のように、ほっとする。
あたりが薄暗くなり始めても、ちゃんと自分の帰りを待っててくれた、そんな温かい印象を受けます。
- 材種 : ピーラー
- 塗装 : ライトオークル
- デザイン : Fタイプ
- オプション : サイドライトFIX
2. 表と裏の、表情がある。
1枚目は室外、2枚目は室内の写真です。表と裏で表情が違うのもおもしろいですよね。こちらは設計事務所の扉で、透明ガラスを使用しています。
- 材種 : レッドシダー(ミックスカラー : 乱貼り)
- 塗装 : クリア
- デザイン : Aタイプ
- オプション : サイドライトFIX+ランマFIX
3. 木の存在感と、個性の演出。
- 材種 : 青森ヒバ
- 塗装 : ハニー
- デザイン : Fタイプ
- オプション : サイドライトFIX
実際に3月の建築建材展で見てきた
Aタイプ、レッドシダーのクリア塗装品です。レバーハンドルは日本製タイプとドイツ製タイプがあり、写真は日本製タイプ。キーはリバーシブルタイプとなっており挿入時の持ち替えは不要。錠も「補助錠」と「本締錠」の2つあります。
引き戸タイプもある
開口部にスペースの余裕があるなら、引き戸タイプもあります。断熱性能はなんと1.3W/㎡K(詳細は後述)。
ガラスがはまった「Gタイプ」と建物壁にする「Wタイプ」があります(GはGlass、WはWallの頭文字)。
アルゴンガス入りのLow-eペアガラス(Low-e4+Ar16+フロスト5)が標準仕様。ほかにも透明ガラスや防犯ペアガラスにも変更可能。ちなみに店舗施工では「透明ガラス+室内ロールスクリーン」のケースも多いです。
ヘーベシーベを採用しています。引き戸の規格サイズは縦2190mm×横2000mm。リフォームの場合、規格サイズでは入らないケースが多いので、こちらもサイズオーダーで小さくできます。
「ヘーベシーベって何?」という方は、こちらの記事で解説しています。木製サッシにも使われています。
引き戸の施工事例
ちなみに引き戸の施工事例もあります。
1. ガラスに映る景色も、デザインの一部。
- 材種 : レッドシダー(ミックスカラー/乱貼り)
- 塗装 : クリア
- デザイン : MA-Gタイプ
2. 引込部分は、大工さんの造作。
- 材種 : ピーラー
- 塗装 : シダー色
- デザイン : CAタイプ
3. 特注框で、重厚感もUP。
必要なメンテナンスは、塗装。
気になるメンテナンスですが、塗装は必要。ただし手間とコストがかからないよう、お家のお父さんが日曜日の空いた時間でかんたんに重ね塗りできる半造膜の塗料を使用しています(実際には「オスモカラー」「プラネットカラー」を使用。必ずこれに限るわけではなく、外壁の色に合わせたいなどケースバイケースの要望に対応)。
これらのメンテ塗料はホームセンターやネットでも販売されており、入手もしやすいもの。1缶約8000円/ℓで、一度に全部使い切るほどでもありません。
完全な塗膜をつくる塗料とは違い、メンテ時も塗膜を剥がすことなく重ね塗りできます。地域や立地条件にも依りますが、メンテスパンは5~7年(メーカー推奨値)。完全な塗膜を作る塗料の10年と比べると短くはなります。ですがプロの塗装屋に頼んで剥がしてもらう工程がない分、数十年単位でみたトータルコストは確実に安くなります。
ドアに愛着をもって、一緒に育てる楽しさを私は感じます。
設計価格 : 約48万円~、断熱性能 : 1.02W/㎡K~
今回玄関ドアと玄関引き戸をご紹介しましたが、それぞれの性能・仕様・価格は以下の通りです。
玄関ドア : スペリオル(F type)の仕様
- 断熱性能 : 1.02W/㎡K
- 仕様 : 片開き
- 扉厚 : 56mm
- 扉構成 : 無垢材+断熱材
- 設計価格 : 478,000円~
玄関引き戸 : 木鯨(MF-G)の仕様
- 断熱性能 : 1.3W/㎡K
- 仕様 : 片引き+FIX(アルゴンガス入りのLow-eペアガラス《Low-e4+Ar16+フロスト5》が標準仕様)
- 扉厚 : 56mm
- 扉構成 : 無垢材+断熱材
- 設計価格 : 935,000円~
いずれも2020年の新省エネ基準に適合し、気密性はA-4等級、断熱性はH-6等級となっています。
まとめ : 経年変化の潔さ
木製の玄関ドア・引き戸メーカーは少なく、特に引き戸は指折り。
製造メーカーの腰山さんは言います、「スチールドアと比較すると傷もつきますし、反り・ねじれもあります。ただ約30年の販売実績と製造ノウハウで工夫も行っています。お客様にも事前にメリット・デメリットをご理解くださったうえでの購入になるよう努めています」
IoTで玄関ドアの高機能化も確実のなか、経年変化の潔さをもつ木製玄関ドアは、なんだかほっとします。
注文住宅の新築、リフォーム時にぜひ使ってください。
▼SUPERIOR – KOSHIYAMA|株式会社コシヤマ
http://www.wk-koshiyama.co.jp/superior.html
この建材のポイント
オススメなのは? | 玄関ドアで個性を演出したい方 |
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一番の強みは? | レッドシダーのミックカラー |
施工の強みは? | サイズオーダーできる |