漆喰のクラック対策に下地壁紙「ルナファーザー・チップス」からの「ルナしっくい」
漆喰を石膏ボードへ直接塗った場合、日常生活の揺れによってクラック(ひび割れ)が発生する場合があります。そんな中、日本ルナファーザーは「漆喰を塗る下地壁紙+漆喰」の合わせ技をもっています。
ルナファーザー・チップス | 日本ルナファーザー株式会社
http://runafaser.co.jp/
ルナしっくい | 日本ルナファーザー株式会社
http://runafaser.co.jp/plaster.html
「ルナファーザー・チップス」は石膏ボードどうしの隙間(ジョイント)のパテを補強し揺れを吸収する塗装用の下地壁紙。「ルナしっくい」はルナファーザー用に開発された漆喰です。
「ルナファーザー・チップス」は120年以上ドイツで愛用されており、再生紙と間伐材を利用した天然素材で作られています。
チップスは、紙と紙との間に木片を梳きこんでいます。5種類あり凹凸感もあり、いずれも表情が違います。ルナしっくいを使う場合はNo.20/75がおすすめとのこと。
ルナファーザー・チップスの施工ポイントは以下の通り。
- 石膏ボードの繋ぎ目にグラスファイバーテープを貼って補強する
- 石膏ボードと合板の繋ぎ目には、ボンドを塗って補強してからグラスファイバーテープを貼る
- 合板の下地にアク止めシーラーを塗る
- 壁紙の糊はウォールボンド100(矢沢化学工業)を通常の1.5倍程度付ける
- 10〜20分放置する
- 壁紙をクロスパックに入れて、糊の乾燥を防ぐ
- 壁紙は目地が少し開いてもよいから、重ならない様に突き付けて貼る。※重ねて貼って切る方法はなるべくしない
- 重ねて貼って切った箇所には和紙テープを貼って、繋ぎ目が離れるのを防ぐ
- 紙の耳(繋ぎ目)の部分を、ローラーでしっかり圧着させる
- 入り隅は壁紙をカットして、ボンドコークを入れる
- 枠や巾木の箇所はキワでカットする
一方「ルナしっくい」は成分の65%以上が吸放湿性に優れたホタテ貝殻を使った漆喰。通常漆喰は2〜3mmの塗り厚ですが、その吸放湿性の高さから0.3mmの塗り厚でOK。
ちなみにホタテ貝殻は廃棄処分される青森や北海道産のホタテ貝殻を再利用しています。
「ルナしっくい」の施工方法は以下の通りです。
- 「ルナしっくい」10kgに対し11リットルの清水を加え、10分以上混ぜる。
※水に粉を加えると混ざりやすいです
※塗装中も2時間おきに混ぜましょう - 入り隅などローラーが届かない部分を、ラスター刷毛で叩くように塗る
- 中毛のローラーで均一に塗る
- 表面が乾いてから上塗りをし、塗り厚を0.3mm程度にする
- 塗装後、風通しを良くして自然乾燥を促す
- 残った「ルナしっくい」の粉は、補修用として密閉容器に入れ暗く涼しい所で保管する
多少の汚れは台所用品のメラミンスポンジでOK。ガンコな汚れにはサンドペーパーで対応しましょう。ケズった部分や凹んだ部分は「ルナしっくい」を上塗りして埋めます。
価格は「ルナファーザー・チップス」が280円/㎡で、「ルナしっくい」が650円/㎡で合わせると930円/㎡。最近ではDIYerからの問い合わせも増えているとのこと。ラインナップは7色で、3回まで重ね塗りできます。
「ルナしっくい」は天井にも塗れます。部屋に統一感が出るだけでなく塗布面積が増えることで調湿・消臭効果も期待できそうです。
この建材のポイント
オススメなのは? | 漆喰のひび割れを避けたい人 |
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一番の強みは? | クラックが発生しにくい |
施工の強みは? | 天井にも塗れ、ローラーで塗装できる |