浴室ドアを交換するときのポイントと交換費用を調べてみました!
―記事の要約―
- 浴室ドアの交換方法はおおきく3種類
- 浴室ドアの交換費用は大体5~15万円程度
- 浴室ドアにも種類(開き戸・引き戸・折れ戸の3タイプ)がある
つぎのようなお悩みから浴室ドアの交換を考えている方も多いのではないでしょうか。
- 浴室のドアが汚れていて掃除しても汚れが落ちない。
- お風呂は綺麗なのに、ドアが古臭く感じる。
- 壊れてしまって開け閉めが大変。
ドアは開け閉めする動きが激しく、長年使っていると故障やトラブルがおきやすいものです。また、浴室ドアは常に水のかかる場所で使用されることもあり劣化も激しいでしょう。
ドアの交換費用ってかなり高いように感じますよね。でも、実は浴室ドアの交換を安く抑える方法もあるんです。
そこで、今回は浴室ドアを交換するときに選べる浴室ドアの種類、交換費用などをご紹介します!浴室ドアに不満を持っている方は一度ご確認ください。
浴室ドアの種類は3つ
浴室ドアにはおおきく3種類あります。
基本的には今使っているものと同じタイプのものを選択するといいですね。ドア枠など共通して使える場合が多いので、交換費用も抑えることができます。
しかし、浴室ドアの使い勝手が悪いことが理由で交換を考えている方は、お風呂場の向き・脱衣所の配置を考えて浴室ドアを選びましょう。見た目だけで選んで、「洗濯機と干渉する…!」なんてことが起きないように。
開き戸
開き戸は、一般的なドアで多く使用されている開き方ですね。お家のリビングや玄関が開き戸のご家庭も多いのではないでしょうか。
浴室扉は機密性が高いようにピッタリ作られているので、開けるときに多少の力がいります。でも、開き戸タイプならノブに手をかけて押せば開くので、力の弱い子供やお年寄りでも簡単に操作可能です。レバータイプのドアノブを使用すれば、無理な力が入ることもありません。
しかし、開き戸にした場合、開いた扉がかなりのスペースを取ります。ガバッと大きく開くので浴室側、脱衣所側、それぞれのスペースをしっかりと確保できるのか確認しましょう。
脱衣所には物が多く、浴室側に向けて扉が開くように設置したいと思われるかもしれません。しかし、浴室側に向けて扉が開く場合、もし浴室で人が倒れてしまった時には扉が人にぶつかり救出が困難になるケースもあります。
万が一のことを考慮して、開き戸にする際にはなるべく脱衣所側に開くよう設置しましょう。
引き戸
扉が開くスペースを考慮するなら、引き戸が一番スペースを有効活用できるかもしれません。
引き戸は開閉の際にスペースを取りませんし、出入り口を広く使えるので浴室、脱衣所に開放感を感じることができます。浴室や脱衣所が狭い場合、引き戸にすればスペースを有効活用できますね。
しかし、開き戸から引き戸へと交換するのにはかなり工事費用がかかります。扉の作りが違うので、引き戸の引き込みスペースを作ることになりますからね。壁を大きく改造しなければいけません。
浴室扉の位置によっては引き戸の引き込みスペースを確保できず、引き戸に交換することはできないかもしれません。この点もしっかりリフォーム業者さんに相談しなくてはいけませんね。
こちらの記事で浴室ドアの引き戸製品を特集しています。
製品選びの参考になりますので、あわせてご覧ください。
▶【浴室ドア比較!!】~もしかすると引き戸もアリでは編~
折れ戸
浴室に折れ戸が使用されているお宅は多いですよね。我が家も折れ戸ですし、以前住んでいたアパートも折れ戸でした。
折れ戸タイプは、引き戸のように扉の引き込みスペースは必要ないので壁側にも設置できます。また開き戸のように可動範囲が広くないので、物が邪魔になりにくいです。扉の可動範囲に関して言えば、扉の真ん中が折れるので開き戸の半分で済みますね。
しかし、折れ戸タイプのドアはその開き方が特殊なこともあり、他の扉に比べて故障するケースが多くあります。開閉には多少の力が必要なので、お年寄りや子供には開けにくい扉かもしれません。
また、レールの隙間に手が入りにくいので、どうしても掃除がしにくい構造になってしまいます。
我が家の折れ戸も少し放置していただけで埃が固まって見るに堪えない状態に…。埃が水分を含んでしまい、レールにびっしりとこびりついていました。掃除を定期的に行えない人の場合、折れ戸は注意です!
浴室ドアを選ぶときの注意点
浴室ドアは、開き方だけで大きく分けて3種類ありますし、その素材、ガラス面の広さなど様々な種類がありますね。
浴室ドアって、いざとなると選ぶ基準が難しいかもしれませんが、次の2点に注意しましょう。
使いやすさを考慮する
全面ガラス張りのものや、特殊な装飾がついているもの、変わった開き方をするものなど、浴室ドアを調べていくと魅力的なものがたくさん見つかるでしょう。
しかし、ドアを選ぶときには実際に使用する家族のことを考え、家族目線で選びましょう。
- 子供、お年寄りの使用には問題ないか
- ドアが開くスペースは確保できているか
- 人の通りを邪魔することはないか
など、実際に浴室ドアの位置に立って想像して見るとより使い勝手の良い浴室ドアを選択できるかもしれませんね。
見た目で選んでしまうのもありかもしれませんが、その機能性や日常での使い勝手も考えてみましょう。そうしなければ、「こんなはずじゃなかった!せっかく交換したのに…。」なんてことになってしまうことも。
掃除のしやすさを考慮する
浴室ドアは毎日水がかかるものですし、お風呂を使い終わってもしばらくは湿気てしまいますよね。そのため、浴室ドアは家の中でもカビの生えやすいポイントなんです。
カビを防ぐためには、定期的な掃除が欠かせません。古い浴室ドアは素材によってカビが発生しやすく、落ちにくいものもあります。また、入り組んだ作りになっている浴室ドアはどうしても隙間が掃除しにくいですよね。
浴室ドアを交換するときには、カビの生えにくい・掃除がしやすいドアを基準に選んでもいいですね。
浴室ドアの交換方法
次に、浴室ドアの交換方法を確認してみましょう。
浴室ドアの交換と一言で言っても、実は3種類の交換方法があります。3種類の交換方法を工事費用の安い順に紹介していきましょう。
ドアのみ交換する
引用 : Avec-eco
引用日 : 2017年8月11日
ドアだけを交換するのであれば、比較的工事費用は安く抑えることができます。
- 現在の浴室ドアに汚れや傷があるため交換したい
- 外枠には大きな損傷はない
- なるべく工事費用を安く抑えたい
- とりあえず、ドアが綺麗になればいい
という場合には、ドアのみの交換がオススメです。
浴室ドアだけを交換する場合、ドア枠は変わらないので基本的には現在のものと同じドアを準備する必要があります。同じサイズ、同じ規格のものを準備することができれば、交換費用も安く抑えることができるでしょう。
しかし、もうその浴室ドアが販売されていない場合もありますよね。
そう言った場合には、メーカーに問い合わせれば特注で作ってもらうこともできます。そのときに自分が好みのデザインに作り直してもらってもいいかもしれませんね。
ドアのみ交換の費用例
工賃は比較的安価に収まりますが、これは施工するドアのグレードや大きさ・施工する業者によって様々ですので事前の確認が必要ですね。
インターネット上で掲載されている価格を調べてみると、5~8万円程度のようです。(2017年8月時点)
カバー工法
引用 : Handyman
引用日 : 2017年8月11日
カバー工法というのは、その名の通り今あるドア枠にカバーをつけるような工事方法です。既存外枠の上に新しい外枠を取り付けてから、浴室ドアを交換します。
- 浴室ドアが古くなっている
- 浴室ドアに傷がついている
- 外枠には大きな損傷や歪みはない
- 浴室ドアの開け閉めをスムーズにしたい
- 費用を抑えて全体的に新しくしたい
と言った場合にはこのカバー工法がオススメです。
外枠は外さず、上からカバーをつけるようにして施工するのでカバー工法と呼ばれます。大掛かりな工事を行う必要もありませんし、上から加工するだけなので比較的安く浴室ドアの交換ができます。
工事費用を安く抑えることはできるのですが、カバー工法の場合はどうしてもドア周りに段差ができてしまいます。段差だけなら気にならないかもしれませんが、そのちょっとした隙間に水が溜まるケースもあるので注意が必要ですね。
また、下地はそのままの状態なので、既存の外枠が損傷していないかしっかりと施工前に確認してもらいましょう。
カバー工法の費用例
カバー工法の場合、ドアの外枠も取り付けるのでドアだけ交換するよりは多少金額が高くなります。しかし、全体を丸ごと交換する・同時に下地処理をする場合に比べると比較的安く収めることができます。
基本的に、カバー工法だと開き戸を引き戸に交換したりすることはできません。枠を交換するわけではないので、同じタイプのドアを選択するのがいいでしょう。
また、引き戸の交換は外枠カバーが大掛かりになるので多少費用がかかるようです。この点も施工してもらうリフォーム会社さんに確認してみましょう。
こちらもネット上で価格を調べてみると、5~8万円程度のようです。(2017年8月時点)
浴室ドアと外枠を交換
引用 : サッシ.jp
引用日 : 2017年8月11日
これはそのまま、浴室ドアと外枠全てを交換する方法です。全て取り替えることができるので、綺麗さっぱり新品になりますね。
- ドア枠にも損傷があるので、交換したい
- 浴室ドア周りの壁にも損傷がある
- ドアの開け閉めが固くなってきている
このような場合には全て交換してしまうことをオススメします。
しかし、想像通りこの工事方法だと工事費用が高くなってしまうんです。浴室ドア、外枠だけではなくそのドア周りの壁まで壊さなければいけないので、工事費用と工事期間が結構かかります。
大規模な工事になるので費用はかかりますが、下地の確認まで行うことができるので、長年使っていて損傷が激しい場合には総入れ替えを検討してもいいかもしれませんね。
ドアと外枠交換の費用例
開き戸の場合は特殊な枠を使用するわけではないので費用もそこまで高くならないのですが、中折れ戸や引き戸の場合は扉が稼働するレールが必要になるため費用も若干高めです。
こちらも価格を調べてみると、7~15万円程度のようです。(2017年8月時点)
この金額に加え、下地や壁に損傷があった場合はその補修費用もかかってきます。外枠まで交換するとなるとかなり大掛かりな工事になりますね。
ただ、外枠や壁の下地までチェックしてもらえるので、交換後は安心して長期間使用することができます。どうしても水を使用する場所なので、下地が腐っていないかしっかりとチェックしてもらうのもアリかもしれません。
浴室ドアの交換はプロにお任せしよう
浴室ドアの交換をDIYでやってみようと考えている方も多いはず。
しかし、やはり水を使用する場所ですので
- 下地状態のチェック
- 水漏れの防止
を考えればプロにお任せした方が安心です。
また、全く同じタイプのドアを探すことは難しいので、「これ取り付けできるのかな?」といった疑問・不安も出てきますね。自分で製品を購入して実は取り付けられなかった…、なんてことも考えられます。
建材ダイジェストでは、実際にプロの方が浴室ドアを交換する現場を取材してきましたので、そちらもご覧ください。